ちしょろ尾根とこもれびの頂  Chishoro-One and Komorebinoitadaki

 京都・北山の第2の高峰・峰床山の南西には、広大な「山村都市交流の森」があります。これは、1,077haの森林エリアを設定した森林公園で、西は花脊八枡町の桂川、北は峰床山、東は八丁平、南は小野谷峠にまで及んでいます。交流の森域内の東寄りは琵琶湖分水嶺が続いていますが、そこから西に派生する長い尾根が八枡川を挟んで二本あります。南が八枡尾根、北がちしょろ尾根です。琵琶湖分水嶺とちしょろ尾根の分岐点にある交流の森域内二位の高峰が、「こもれびの頂」871mです。この峰はいろいろな名前で呼ばれており、「チセロ山」、「チセロ峠」なども、この峰の名前です。交流の森域内は道がよく整備されており、バス停「花背交流の森前」からすぐの交流の森・センターエリアから、軽いハイキング気分で登ることができます。ここから峰床山方向の尾根はようやく、北山の尾根道といった風情になります。夏の暑さが去ったころ、センターエリアに車を置いて、八枡川沿いから三角点のある知世路谷山に登り、そこからちしょろ尾根を縦走して、こもれびの頂に達し、さらに琵琶湖分水嶺を峰床山放面に進み、俵坂峠まで歩きました。ここで向きを変え、ほぼ別ルートで、センターエリアに戻ってきました。ちょうどこの日、交流の森で開催される「花背トレイルラン」(10/26開催、25km)のほぼ一ヶ月前に当たるので、たぶん選手の何人かが走ってられるのと出会いました。トレイルランはセンターエリアから峰床山、八丁平まで回るコースです。よくあのスピードで25kmも行けるものだと感心しながら見送りました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。


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山行写真
撮影日:2014/9/28 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



山村都市交流の森の駐車場 P@
府道38号線の「花背交流の森前」バス停から桂川を渡ってセンターエリアに入るとすぐ、大きな駐車場があります。
いいお天気の日曜日の朝、10時過ぎですが、車はBBQをされる方々の数台のみ。身支度を終えて出発です。




歩き始めの林道 @-A間
少しだけ出口のほうに戻って、自動販売機の横を東に登っていく林道を登ります。



八枡川へのトラバース @-A間
林道から北に分かれる山道です。左下には桂川。右の白い看板は、「花背トレイルラン」の案内板です。



八枡川を渡る A
この橋を渡って八枡川沿いの林道に出ます。



登山道入口 B
川沿いの林道を少し進むと、左手に登り口が出てきます。「ちしょろ尾根古道」の登り口です。この古道、もともとは
大悲山古道と呼ばれており、平安時代から江戸時代初期まで、大悲山峰定寺へのルートとして利用されていたそうです。
近くの看板には西行法師や平清盛なども通ったと書かれていました。でも鹿ケ谷の陰謀の俊寛のことを「俊覚」と間違っていました^^



ヘアピンの連続 B-C間
山腹の急登道で、このような「ヘアピン」が何箇所もあります。よくまあ昔からこんな山腹にルートを設定したものです。



小尾根を登る B-C間
やがて小さな尾根に乗り、急登から解放されます。



天神の森分岐 C
その先で分岐点に出ます。右がそのまま古道ですが、ここは左の山道に入って、標高715mの天神の森の山頂(知世路谷山)に登ります。



杉植林帯の道 C-D間
さっきまでの超整備された道と違い、少し山道らしい道です。



最後の急登 C-D間
知世路谷山の最後の登りは、小尾根の直登です。



知世路谷山・山頂三角点 D
登りきると「天神の森・山頂」の看板がありますが、三角点は少し奥に進んだところにありました。三等三角点「知世路谷」。標高は715.6mです。



ちしょろ尾根の道(1) D-E間
三角点で休憩したあと、ちしょろ尾根の縦走にかかり、こもれびの森を目指します。よく整備され、幅は林道ほどあります。



南の眺望が開ける D-E間
すぐに南だけ眺望の良い箇所に出ます。花脊の大鉄塔が霞んでいます。その左の山は、滝谷山から
大見尾根を北へ縦走したところにあるP877(35.1881,135.7935)です。手前の凹凸の多い尾根は、八枡尾根です。




小野谷峠 D-E間
その左の眺望です。八枡尾根が左へ下がるあたりの上にある鞍部が、小野谷峠です。
その左上の峰は、大見尾根から東に派生する尾根上のP822(35.1816,135.8100)です。



ちしょろ尾根の道(2) E
その先、尾根道は下っていき、まもなく鞍部Eです。その鞍部で、さきほどの古道と合流です。標高は645mまで下りました。



ちしょろ尾根の道(3) E-F間
鞍部を過ぎると登り基調になりますが急登は無く、快適な尾根道です。



ちしょろ尾根の道(3) F
Fで分岐点に出ます。ここは、「緑風の道」と書かれた尾根道(左)を進みます。
なお、右の巻き道でも、少し遠回りですが、こもれびの森の方向に進めます。




林道交差点 G
やがて、Gでちしょろ尾根古道が林道と交差します。右へ下がるのは、帰り道に使うセンターエリアへの林道。今はまずまっすぐ尾根上を進みます。



展望台 H
こもれびの森の山頂近くにある展望台です。まずは眺望を楽しみます。



雲取山 H
右前方に広がる大きな山塊。雲取山の山塊です。ほぼ中央が911mの山頂でしょう。



滝谷山とP877 H
その左手は滝谷山の山塊です。中央奥が滝谷山876m。右手前が、先ほどから見えていたP877です。



峰床山 H
展望台からは見えませんが、反対方向の木々の間から峰床山970mです。



山頂間近 H-I間
展望台からわずかに登ると、山頂が見えてきました。



こもれびの頂 I
山頂です。こjこは三角点は無く、この標識が山頂の目印。標高は871m。



琵琶湖分水嶺 I-J間
こもれびの頂からナメラ尾根と呼ばれる尾根道を北に向かいます。この尾根は琵琶湖分水嶺の一つ。左は桂川水系で京都へ、右は安曇川水系で琵琶湖へ流れます。



蓬莱山 I-J間
右手に比良の蓬莱山1174mが見えました。



左下に林道 J
Jあたりからは林道が左下に見えてきます。でもなかなか合流はしません。



鍋谷山 J
Jからの西の眺望。中央が鍋谷山です。最高点はポコリと盛り上がった峰で、861mあります。通常の山頂はその右で859m。さらにその右は井ノ口山849m。
後方左端は、ソトバ山806mです。後方右端にある二峰は、左がダンノ峠南のP892(35.2555,135.7335)、右が品谷山881mです。




桑谷山 J
桑谷山931m。ここからは双耳峰らしく見えます。



林道と合流 K
やがて、林道と合流です。しばらくは林道を歩きます。



尾根への取り付き L
ここで林道は東の八丁平方面へ下っていきます。俵坂峠は尾根上にあるので、ここから取り付きます。



蓬莱山 L-M間
俵坂峠の少し手前で、蓬莱山が再び見えました。この方向以外は残念ながら眺望はありませんでした。



俵坂峠 M
やがて、鞍部にある俵坂峠です。このまままっすぐ行くと峰床山方面です。でも現在13:30なので、ぼちぼち帰ることを考えます。少し東の林道方向に下ってみました。



林道に出る N
すぐに林道に出るだろと思って下っていったら、意外に遠く、10分ほどかかって林道です。



尾根道入口 K
林道を登って、Jを経て、さきほど尾根から林道に出たKまで戻ってきました。今度は尾根に乗らず、このまま右へ、林道を進みます。



峰床山 K-O間
K-O間では、西〜北の眺望がなかなかでした。峰床山の全景も見えてきました。



こもれびの頂 O
Oのヘアピンから見上げるこもれびの頂です。



林道分岐 P
その先で林道の三叉路です。右に下ると寺谷川の谷に下り、峰定寺の前を通って大悲山口バス停へ。ここは谷沿いを左に登ります。



片波山とソトバ山 G-Q間
その後、さっき歩いたGでちしょろ尾根道を横切って、八枡川谷に下ります。その途中からの眺望です。
手前のP756の左後方に台形の片波山。右後方にはソトバ山です。




小野村割岳 G-Q間
北西に長い尾根の続く小野村割岳の姿も確認できました。



林道を下る G-Q間
このあたりの林道の様子です。



みごとな地層 G-Q間
左手に、みごとな褶曲の地層が現れていました。



金剛童子谷歩道の入口 Q
Qで、林道から右に小道が分岐します。金剛童子谷歩道です。これを下ると、林道より半時間以上短縮できそうです。



金剛童子谷歩道(1) Q-R間
最初は尾根を下っていきます。



金剛童子谷歩道(2) Q-R間
やがて右の谷に近づきながら高度を下げていきます。



林道に出る R
前の橋で八枡川を渡り、林道に出ます。あとは半時間でセンターエリアです。


山行記録:日時−2014年9月28日、天候−晴れ。10:15 山村都市交流の森P@に駐車して出発、10:25 Aで林道に、10:30 ちしょろ尾根古道登り口B、10:53 分岐C、11:10 知世路谷山・山頂三角点D着。休憩後、11:24 同所発、11:34 E、11:57 緑風の道分岐F、12:06 尾根古道・林道交差点G、12:11 展望台H、12:15 こもれびの頂・山頂I着。昼食後、12:39 山頂発、13:08 Kで林道合流、13:19 Lで尾根道、13:28 俵坂峠M、13:38 林道出合N、13:57 K、14:16 林道三叉路P、14:37 尾根古道・林道交差点G、14:56 金剛童子谷歩道入口Q、15:12 林道出合R、15:42 駐車地@P着。

山村都市交流の森に初めて入りました。エアリアマップでは色を変えてある広大な領域です。峰床山に登った際、目の前に871m峰が見えていましたがどこの山だかわからず、あとで調べてみて、チセロ山とか呼ばれている交流の森域内の峰であることがわかりました。一度登ってみたく思っていました。交流の森域内の道は基本的には非常によく整備されていて、道標もしっかりしており、迷う心配などほとんど無く、気楽に歩くにはもってこいでした。実はこの時期、藪山ではくもの巣や女郎蜘蛛がやたら多くて困っています。こんな時期は藪山を避けて、こういうところを歩くと、くもの巣に引っかからずに歩けるのがうれしいです。もう少しがんばって峰床山まで足を伸ばせばよかったのですが・・・。


ルートマップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(花脊)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。