逢坂山から音羽山  Mt. Osaka & Otowa

 逢坂(おうさか)の関は京と近江の間の関所で、平安京ができてから平安中期ごろまで重要な役割を果たしていたそうです。その北には北陸道で京から近江に越える峠で、逢坂越のサブルートとなっていた小関越があります。その間にある峰が標高325mの逢坂山です。山頂には三等三角点があり、また、山頂の南西の尾根上には菱形基線測点と呼ばれる地表面の水平方向の変動を調べるために設置された測点が残っています。今回は、大津駅から歩き始めて、小関越から逢坂山の尾根に入り、逢坂山を経て逢坂の関跡に下りました。さらに音羽山の尾根に取り付き、久しぶりに山頂に立ちました。下りは初めて西に下り、牛尾観音さんに寄ってみました。なかなか楽しい体験をさせていただきました。その後、音羽の滝を見ながら京阪の追分駅に下りました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています。

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山行写真
撮影日:2016/1/5 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



如意ヶ岳を見ながら @
JR大津駅から歩き始め、北西に向かいます。地図の@のあたりで、前方に如意ヶ岳(左)と長等山の姿が眼に入ってきました。



小関越への道 A
新光寺さんというお寺を右に見ながら緩いのぼりを登っていきます。



小関越 B
お墓を過ぎたら山の中の一本道となり、勾配も増してきます。あの先を左に曲がったら峠は間近です。



逢坂山への入口 C
峠にはお地蔵さんが祀られています。これを過ぎて少し下って左手に、逢坂山への入口があります。



溝道 C
登り始めすぐの溝道です。昔から、多くの人が歩いてきた道のようです。



尾根上の道 D
まもなく鉄塔があり、それを過ぎると尾根道となります。落ち葉のきれいな道です。



ヤブツバキ D-E間
お正月というのに、既に少し散っていました。この冬は暖冬です。



浜大津を見下ろす E
左下に大津の街と琵琶湖が見えました。さっきまでよく晴れていたのに、急に霞が濃くなりました。



逢坂山山頂 E
そこからすぐ前に、三角点がありました。山頂のようです。三角点は三等で、点名は「神出」です。標高は324.7m。



その先の尾根道 E-F間
依然、美しい広い道です。霞の中、日が射してきました。このあと、左から道が合流してきます。逢坂の関跡、音羽山方面に
急ぐならこの道を行ったほうがいいのですが、今回は次の鉄塔からの眺望と菱形基線測点を見るために直進しました。




音羽山 F
見晴らしのいい鉄塔の下Fにきました。ここで尾根は右に曲がります。正面には、後で登る音羽山です。逆光の中、後で横を通る電波塔が見えています。山頂はその右後方でしょう。



菱形基線測点 G
その先の尾根上に、八角形のコンクリート柱が立っています。形は、鷲峰山の一等三角点の横で見た天測点とよく似ています。
これは追分の菱形基線測点と呼ばれているものです。かつて、地表面の水平方向の変動を調べるために使われたそうです。



その先の尾根道 G-H間
しばらくはほぼ西向きに尾根を進みます。国道一号線や名神高速と並行した尾根で、下から車の騒音が少し聞こえてきます。



如意ヶ岳 H
今日四回目の鉄塔下です。遠くに霞むのが如意ヶ岳。家が並ぶのは四ノ宮の街です。



名神高速 H
反対側を見ると、名神高速の京都東IC。かなりの俯角です。



名神側に下る H-I間
鉄塔に沿って下り始めます。今までの落ち着いた尾根道と違って、荒れた急勾配の道です。



つづれ折で下る I
やがて森に入りました。道は相変わらず荒れていました。



お寺の脇に出る J
京阪京津線の線路とお寺の間に下ってきました。塀と線路の間に狭い通路があります。



線路と一号線を渡る J-K間
踏切を渡り、続いて歩道橋で国道一号線を渡ります。ちょうど京津線の電車が来ました。



国道を登る K
しばらくは国道の歩道を逢坂の関跡に向かって登っていきます。高速道路、京津線、国道一号線が並行して走っているので、すごくにぎやかです。



逢坂の関跡 K-L間
この辺りにあったそうなのですが、詳しい場所はわからないそうです。



迂回路にて L
通常は逢坂の関跡の上を通る歩道橋を渡って東海自然歩道の音羽山方面に入っていくのですが、2016年1月現在、歩道橋の北側のり面
崩壊のため、歩道橋が通行止めになっています。迂回路は、あとで調べてみると歩道橋下の西側の林道入口を少し入ったところにあった
(Mapの緑線)ようですが、このときは気づかずに、東側の逢坂一丁目から入りました。Lの手前で川沿いに登ればよかったのですが・・・。




迂回路にて M
Lの先で道は消えました。古い砂防ダム(上)を登って疎林の中を西に向かう(下)と・・・。



東海自然歩道に出る M-N間
予定通り、東海自然歩道の階段に出ました。あとは尾根道をひたすら登るだけです。



つかの間の緩斜面 Nの手前
階段の急登が終わり、杉林の緩斜面で息を整えます。



次の急登 N
ここからが本格的な急登です。再び息が上がります。右手に電波塔が見えてくると、ようやく急登も終わります。



冬枯れの道 O
左にトイレのある路傍休憩所への分岐を過ぎたあたりです。もう15分程度で山頂に着きます。



山頂の三角点 P
2006年以来、3回目の音羽山・山頂です。今日は三角点の標石をじっくり撮ってみました。四方とも欠けた痛々しい標石です。三等三角点、点名は「小山」です。標高は593.1m。



千頭岳 P
音羽山山頂から見た千頭岳です。左が東峰。



牛尾観音への下り口 Q
山頂から南に尾根を下り、左へ膳所への道を分けるとまもなく右へ牛尾観音への道が別れます。



山腹の道 Qのすぐ先
この道はショートカットで、その先で牛尾観音に下る尾根伝いの道と出合います。



鉄塔下からの音羽山 Q-R間
その後しばらく尾根を下ります。Rの手前で鉄塔下に出ると、音羽山と千頭岳が見えます。これは音羽山。右端が山頂です。



鉄塔下からの千頭岳 Q-R間
南には千頭岳の西峰。だいぶ、見上げる角度になりました。



尾根を下る R
尾根芯を下っていきます。



牛尾観音への下り R-S間
その後、このように尾根を外れて牛尾観音に下っていきます。



牛尾観音 S
牛尾山法嚴寺が正式名称。奈良時代、八世紀後半に創建されたとの伝承がある、由緒あるお寺です。公式HPはこちらへ



牛尾観音・本堂 S
本堂の前の樹にムササビが住んでいます。運がよければ会えるかもしれません。



滝行場 S
他のハイカーの方とともにお寺の方に行場を案内いただきました。これが滝行に
使われる人工の滝で、「役ノ行者」の教え通りに十八尺の滝を作ったそうです。




釣鐘堂で空の行 S
鐘の中に頭を入れてゴーンと打ってもらいます。音の消えるまで目を閉じて合掌。ぼくもこの次にやって
もらいましたが、思ったほど大きい音ではなく、余韻が心地よかったです。煩悩が消えたかどうかは??




庫裏 S
立派なおくどさんが残っています。このほか、護摩堂にも入れていただき、火の行も説明していただきました。



天狗の足跡 S-?間
牛尾観音をあとに、山科方面に下ります。すぐに天狗の足跡の岩があります。



桜の馬場 ?
大きな広場です。少し荒れているのは、2013年秋の台風18号の影響です。ここから山科まで舗装道が続きます。



音羽の滝 ?
道から見下ろすことができます。道は舗装されていますが、少し滑りやすいので要注意です。



音羽山 ?
小山まで出てきました。振り返ると、音羽山の大きな姿が。



追分駅 ?
このあと、京阪の追分駅まで歩いてきました。牛尾観音を出てから1時間と5分でした。



山行記録:日時−2016年1月5日、天候−晴れのち曇り。9:05 JR大津駅を出発、9:24 小関越の入口、9:51 逢坂山登山口C、10:13 逢坂山・山頂E、10:25-31 鉄塔下Fで休憩、10:36 菱形基線測点G、10:47 鉄塔下H、11:03 お寺の脇Jに下る、ここから国道を歩いて11:29 逢坂の関跡。ここで東海自然歩道の歩道橋が通行止めと知り、音羽山への入口を求めて右往左往、11:54 結局東側の逢坂一丁目から入ってL、12:00 東海自然歩道の階段に出る、ここで昼食・休憩。12:15 出発、13:16 音羽山・山頂P、13:34 牛尾観音分岐Q、14:03 牛尾観音S到着。ここで、お寺の方に案内いただき見学後、14:39 牛尾観音S出発、14:45 桜の馬場?、14:54 音羽の滝?、15:24 小山?、15:44 京阪追分駅?着。


ルートマップ


この地図は国土地理院の地理院地図をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。