不老堂と割山(ミズキノ)   Mt. Furodo & Wariyama (Mizukino)

鈴鹿山脈中南部に位置する山ですが、どちらも決してよく登られる山ではありません。しかし、その姿は意外にも永源寺付近から形のいい鋭鋒として望むことができます。杠葉尾の集落で分かれる愛知川本流(茶屋川)、八風谷と神崎川に囲まれた山域にあり、割山は別名ミズキノ(水木野)、不老堂は大谷山ともいうそうです。不老堂の標高は、1/25000地形図上に標高点のある845m。割山は三角点が898.7mを示していますので、これが標高と思われがちです。しかし、三角点の西に、そこより30m以上高い最高点があり、ここは標高点もなく、等高線から推定してほぼ930m。これを割山の標高としています。

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周囲からの不老堂・割山へ


山行写真
撮影日:2007/10/20 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5


キャンプ場の駐車場わきから入山 @
国道421号線が杠葉尾の集落のわきを過ぎ、神崎川を渡ったところに、「鈴鹿キャンプ場」、「池田キャンプ場」などの表示があります。
トイレの後ろの「池田キャンプ場駐車場」と書かれた札の右から、山に入ります。標高は約330m。不老堂までの標高差は500m余です。



いきなり尾根に取り付く A
入るとすぐに左手に登っていく尾根があります。尾根芯を登っていきます。



モミの大木 A−B間
尾根上は、基本的に植林ですが、時折二次林や、単独のモミの大木が見られます。



クサギの実 A−B間
ほとんどが森の中を登る尾根ですが、一カ所倒木のため日が射す場所がありました。そこには紫のクサギの実が輝いていました。



二次林に B
植林帯も終わり、二次林を登る尾根となりました。



イワカガミの尾根 C
標高約750mを超えてくるとイワカガミがたくさん出てきました。春はきれいでしょう。



不老堂の山頂 D
標高845mの山頂です。眺望はありません。



割山への稜線 D−E間
不老堂の山頂をあとに、東へ下ります。鞍部まで約100mを下ります。



割山の山頂部 D−E間
木々の隙間から、これから登る割山(ミズキノ)の山頂部が、尖塔のように見えてきました。



鞍部にて E
鞍部には、こぶのような尖りが一つあります。それを越えたところの第2の鞍部です。右手にガレが出てきます。



御在所岳 E
ガレの上からは南がよく見え、正面に御在所岳がそびえていました。



キッコウハグマ E
鞍部に咲いていました。ここからまた約190m登り返します。



不老堂 E−F間
割山の登りにかかって振り返ると、先ほど通った不老堂の山頂です。



始まった紅葉 E−F間
標高約850mを超えてくると紅葉が鮮やかになってきました。



割山(ミズキノ)の最高点 D
標高930mの山頂です。シャクナゲがたくさん自生しています。ここも眺望はありません。



御池岳 F−G間
割山の最高点をあとに、三角点方向へ下ります。途中、北がきれいに見える場所がありました。
鈴ヶ岳〜御池岳が見事です。その手前には、土倉岳、ヒキノ(中央左寄り)が確認できます。




サンヤリ〜天狗堂 F−G間
御池岳の左に目をやると、天狗堂の鋭鋒。その左にはサンヤリが続いています。手前の稜線に旭山。



竜ヶ岳 F−G間
北東には竜ヶ岳。


静ヶ岳 F−G間
その左手には静ヶ岳。左遠方には藤原岳の一角・冷川谷の頭。



割山三角点 G
割山の三角点です・標高898.7m。なぜここに設置したのかよくわかりません。たしかに小広い場所ですが・・・



岳 G−H間
割山三角点からほぼ真北、やがて北東に延びる尾根で下ってみました。途中、岳がきれいに見えました。



北東稜の道 H
北東への稜線を下っています。赤いテープが時折見えています。



踏み跡が消える I
尾根上の道から赤テープで谷側に誘われましたが、やがて踏み跡も赤テープも消えてしまいました。
いっそ稜線上を進んで行った方が良かったのかも・・・。しかたなく、谷に沿って下りました。傾斜は徐々に急になり、
かなり苦労しましたが、やがてしっかりした踏み跡が現れ、右へ右へと曲がっていきました。




八風谷に下りる J
やがて、踏み跡は道となり、八風川の第2番目の堰堤のところに出てきました。このあと駐車地@まで、工事中の国道421号を45分ほど歩きました。


山行記録:日時−2007年10月20日、天候−晴れ。11:00 池田キャンプ場近くに駐車し、尾根の突端@に取りつく。11:50 植林帯を抜け二次林へB、12:25 不老堂山頂D着。昼食後、12:35 山頂発、13:15 鞍部E、13:50 割山・最高点F、14:05 同・三角点着。休憩後、14:15 山頂発、北への尾根で下り始め、14:30 ポイントH、14:55 ポイントI、15:25 八風谷出合J、16:10 駐車地@着。

 秋の晴れた日、これまで登る機会のなかった不老堂と割山に初めて行ってみました。永源寺から入ってきた国道421号線は、神崎川を渡って急に細くなります。そのあたりに「池田キャンプ場」があります。その駐車場@から、不老堂の尾根に取り付きました。最初は植林帯を登ります。傾斜はほどほどで、なかなか登りやすい尾根です。やがて南東向きが、東南東にかわるころ、植林帯を抜けて二次林帯へ入ります。イワカガミが出てくると真東からやや北に振る尾根となり、間もなく不老堂・山頂Dです。狭い山頂で眺望もなく、おにぎりを食べてすぐ出発。最初は緩い、やがて急な下りとなって最初の鞍部を迎えます。すぐにまた登りとなるので、割山にとりついたかと錯覚しましたが、再び下りとなり、第2の鞍部Eに達します。この部分は、南北から見るとよくわかります。下の、旭山付近から見た写真でも、このコブがよくわかります。第2の鞍部からは御在所がよく見えました。ここからいよいよ割山の急登が始まります。稜線が少し南に振りだしたら、本格的な急登の始まり。やがてシャクナゲが現れると急登も終わり、割山の最高点Fに到着です。ここも眺望はありませんが、少し東へ下ると、北がよく見えます。さて、三角点Gに着いてから、下りルートを考えました。割山からは北東、北西への尾根、少し戻ってから北西に出る長い尾根の3本が北に出ています。いずれも利用できるようですが、少し迷ったのちに、北東への尾根で下ってみることにしました。最初は赤いテープがしっかりと付いていたからです。Hあたりまでは、テープも踏み跡もあり、迷わず下れましたが、傾斜が緩んでから、左方向にテープに導かれて尾根を離れ、その後谷に沿って下りましたが、Iあたりで踏み跡も消えました。鹿が大声を出しながら谷周辺を走っていました。一瞬谷に下りましたが、案の定つるりと滑って冷や汗をかきました。そこからは、谷底に下りず離れず、なんとか下って行きました。やがてしっかりとした踏み跡が右から現れ、それに乗っかって尾根を越えると、八風谷の堰堤の脇Jに出ました。あとで思えば、テープに迷うことなく、尾根を下っておけばよかったのかな?と思います。さて、国道421号線は、このころ石グレのトンネル工事に伴う大工事を神崎橋〜八風橋間で行っていました。駐車地@迄は45分ほど。




MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(竜ヶ岳)をベースに作成いたしました。

写真の番号は地図の番号と対応しています。


周囲からの不老堂と割山

詳しくは(滋賀の山・山姿写真集)をご覧下さい。



岳〜旭山間の鉄塔下からの割山と不老堂
左が割山。鞍部のコブがよく見えます。



黒尾山山頂からの不老堂と割山
中央に尖る割山。その左に不老堂。