水谷岳と入道ヶ原   Mt. Mizutanidake and Nyudogahara

 永源寺ダムの北にはあまりにも平らな山頂部が逆に特徴的な日本コバ931mがありますが、南側にはダムの堰堤(西)側から、入道ヶ原789m、水谷岳(カクレグラ)990m、黒尾山949mと並んでいます。水谷岳と黒尾山の間には佐目子谷が切り裂いていますが、入道ヶ原と水谷岳は尾根伝いに歩いていけます。
 今回は佐目集落をベースに中部電力伊勢幹線の166番鉄塔への巡視路から尾根に登り、水呑岳を経て水谷岳に、そして稜線を西にたどって入道ヶ原に立ち、L162番鉄塔を通って巡視路を佐目集落に下りました。水谷岳は別名をカクレグラといい、「カクレ」は、なかなか下から山容が見えないからということだそうです。確かに、ダムや佐目集落から全容はもちろん、山頂部を見ることはできません。
 写真の後ろの番号は、最後のMapに対応しています。
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水谷岳山頂からの眺望へ
周囲からの水谷岳へ


山行写真
撮影日:2004/4/25 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5


佐目集落と黒尾山 @
永源寺湖畔にある佐目集落からはめざす水谷岳は望めません。その東にある黒尾山がよく見えます。




巡視路入り口=登山口 A
国道421号線から中部電力伊勢幹線の166番鉄塔への巡視路への入口(上)です。涸れた沢状の道で、入るとすぐ下のような雰囲気です。




植林帯の登りB
まもなく杉の植林帯の中の登りとなります。これを登りきると、L166番の鉄塔が現れます。




鉄塔からの日本コバ C
L166番足元からの眺めです。永源寺ダム湖に架かるのは、国道421号線、佐目子谷の橋。




鉄塔からの入道ヶ原 C
同じくL166番足元から。




鉄塔からのダムと琵琶湖方面 C
同じくL166番足元から永源寺ダム方面。ダムの向こうには古刹・永源寺があります。琵琶湖の平野に
見えているのは、箕作山(左)と繖山。遥か遠方には比良山系。左手前に、佐目の集落です。





稜線の登山道 D
鉄塔の上で巡視路から離れますが、稜線上にはこのようなはっきりとした
登山道が続きます。傾斜も、なだらかです。





近づく水呑岳
水呑岳(みずのみだけ)は水谷岳の稜線上のコブのような峰です。てっぺんまで植林に覆われています。





南からの水呑岳 E
水呑岳を超えていよいよ水谷岳本峰の登りに差し掛かったところから振りかえる水呑のピークです。





稜線上の登山道(上:F、下:G)
植林帯が終わり、二次林の中を登っていきます(上)。やがて稜線が広くなり、傾斜が緩むと(下)、まもなく山頂です。





水谷岳山頂 H
明るくて気持ちのいい山頂でした。三角点もあります。





山頂Hからの眺望


銚子ヶ口
佐目子谷をはさんで対峙する銚子ヶ口です。水呑岳あたりから、左手にずっとこれを眺めながら登ってきました。
右寄りの丸い峰は大峠ノ頭1080m。その左、大峠を挟んで水舟ノ峰1067m。




イブネ
銚子ヶ口から大峠をはさんで尾根づたいに続く巨体は、イブネ1160mです。山頂部は笹の平原。




雨乞岳
イブネの右手には鈴鹿第二の高峰、雨乞岳1238m。のびやかな稜線が特徴です。手前の峰はタイジョウ1060m。




竜ヶ岳、静ヶ岳
北東に目をやると、竜ヶ岳1100m。その左は静ヶ岳へと続いています。一番手前は黒尾山(左方向)
から銚子ヶ口へ続く尾根の最低鞍部、次にあるのは尖った割山899m。






入道ヶ原を目指す I
水谷岳の山頂をあとに、西に向かいます。正面に目指す入道ヶ原。とりあえず左手の鉄塔(R162番&L161番)を目指します。




綿向山 J
今日の行程で初めて見えた綿向山1110mです。左のコブはイハイガ岳。その間の手前に丸い向山。




鉄塔からの水谷岳 K
2枚上で見えていた鉄塔、R162番の足元です。ここで、今日はじめて水谷岳の全貌が望めました。
上記のルートは、左からの尾根を登ってきたわけです。だんだんと傾斜が緩むのが実感できます。




入道ヶ原・山頂(最高点)
とりあえず高所を目指しました。あまりはっきりとはしませんが、このあたりかな?と探していると、山頂札がありました。




入道ヶ原三角点 L
最高点の少しはずれに三角点がありました。




御池岳、天狗堂 M
入道ヶ原からいったん東に戻ります。佐目への下山道は鉄塔巡視路で、L162番の鉄塔下からの眺め(北北東)です。
正面に大きい御池岳1247m、その右に藤原連峰、左手少し手前に尖った天狗堂988m、その手前は東山です。





水谷岳 M
そして東には大きく水谷岳です。カクレグラとはいえ、ここからは山頂までよく見えます。




樋の谷を下る N
下山道の巡視路は途中から谷道になります。でもさすがは巡視路で、
丸木橋でも、溝蓋のような金属で補強されており、安全に下れます。




若宮八幡宮 O
巡視路の終点は佐目集落のきれいな神社、若宮八幡宮です。右に見える
黄色い矢印の付いた立て札が、巡視路の案内です。鉄塔の番号が書いてあります。



MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(日野東部)をベースに作成いたしました。


山行記録:日時−2004年4月25日、天候−快晴。11:25 佐目の駐車地@発、11:30 巡視路入口A、12:00 L166番鉄塔C、12:15 R166番鉄塔、12:45-13:00 水呑岳山頂で休憩、13:45 水谷岳山頂H着、昼食、14:15 山頂発、14:50 R162番鉄塔K、15:20 入道ヶ原分岐、15:40-50 入道ヶ原L、16:10 入道ヶ原分岐、16:45 若宮八幡宮O、16:50 駐車地@着。

朝からいいお天気の日でした。それでもぐずぐずしてしまい佐目@に着いたら11時過ぎ。急いで国道を歩いて巡視路入口を探します。集落を抜けて墓地を過ぎて、湖畔を歩けば5分ほどで巡視路入口Aを示す黄色い矢印を見つけました。よく見ないと見逃しそうな札です。関西電力さんは赤い「火の用心」が目印ですが、ここの鉄塔は中部電力さん。伊勢幹線は、下の写真に写っているように、このあたりでは2本に別れて送電されています。したがって、鉄塔にもLとRがあるんです。さて、巡視路といっても最初は涸れた沢を登っていくような感じですが、すぐに杉林の中の登山道Bとなります。分岐もありますが、とにかくL166と書かれた方向に向かいます。きれいな植林地を登っていくとやがて鉄塔の足元Cに出ます。急な尾根だけに眺望はすばらしいものがあります。R166から少し登ると巡視路は右へ折れていきますが、尾根を直進し、やがて傾斜のゆるい尾根道になります。しばらく行くと道は尾根の左を巻く感じになりますが、そこをあえて尾根を突き進むと、すぐに水呑岳の山頂です。これは名前はついていますが、実際は稜線上の一つのコブのような峰です。左に銚子ヶ口が見えてきます。いったん鞍部に下り先ほどの道と合流すると、いよいよ水谷岳の本峰への登りが始まります。二次林の中の気持ちのいい尾根道FGです。振り返れば日本コバ、遠くに御池岳、天狗堂などを見ながらの楽しい道です。何回か小さなピークを超えると、稜線は拡がり、間もなく水谷岳の山頂Hです。南にイブネと雨乞岳が大きく現れ、これだけでも来た甲斐があるといった風景です。ビール&お弁当がおいしい山です。タイジョウへの稜線を左に分け、南西〜西に延びる尾根に乗って、入道ヶ原を目指します。ここも、なかなか歩きやすい稜線でした。半時間ほどで鉄塔の下Kに出ました。ここで今日初めての水谷岳の山頂部を眺めました。L161鉄塔から巡視路を下り、巡視路票の立つ小さな分岐で左折して入道ヶ原を目指します。たいした登りもなく、山頂に着きます。三角点Lは、少し戻って西側。巡視路票の立つ分岐まで戻ってどんどん下ります。このあたりは結構急でした。しばらく下れば今日3回目の鉄塔下に出ます。L162番Mです。ここからも、水谷岳、日本コバ、御池岳などが見事です。その先は谷に下り、谷筋の巡視路Nを若宮八幡神社Oまで下っていきます。なおこのルートは、西内氏のガイドブックの86番を少しアレンジしたものです。


周囲からの水谷岳:データ等はこちら(滋賀の山・山姿写真集・鈴鹿中南部)をご覧下さい。


白鹿背山からの水谷岳(手前)と雨乞岳(後方)




日野駅付近から




銚子ヶ口から




イブネから