藤切谷からタイジョウへ   Mt. Taijoh from Fujikiri valley

 タイジョウ(1060m)は、漢字では大丈と書くようですが、カタカナのほうが良く使われています。この山は、永源寺ダム湖からせり上がった水谷岳の尾根が南下し、杉峠を経て、雨乞岳へと続く、その途中にある一峰です。その丸っこい山頂は特徴的で、遠くからでも結構目を引きます。今回は、初夏の雨の日、藤切谷の新しい林道の終点から向平谷に入り、さらに向平尾根をから登り、水谷岳から続く稜線を南下してタイジョウ、杉峠の頭を経て杉峠に達し、千草(種)街道で下りました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています

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山行写真
撮影日:2007/5/20 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5



藤切谷の鳴野橋の上から @
岩ヶ谷林道入り口に駐車し、新しい林道の橋を渡ります。そこからの藤切谷上流側の様子。



水谷岳から落ちる谷の滝 A
新しい林道を進んで、Aから振り返ると、水谷岳から落ちる谷の林道の橋(またに橋)の下に、滝が掛かっているのが見えます。



林道の終点にて B
新しい林道は、突然終わります。車が一台とまっていました。ここを左へ。



山腹を奥へ C
すぐに流れを渡って尾根に取り付きますが、まもなくこのような山腹の踏み跡となり、向平谷を左に見ながら登っていきます。



石垣跡 D
踏み跡をたどっていくと、やがて少し開けて、石垣の跡があります。



向平尾根に取り付く E
開けたところを右に寄って右から来る流れを渡り、向平尾根の末端に取り付きます。このあたりは明瞭な踏み跡はありません。



向平尾根を登る F
霧の中、尾根を登ります。このあたりははっきりした尾根で、踏み跡はなくとも問題なく進めます。



尾根が広がる G
Gのあたりまで登ると、やや尾根が広がり、しかもアセビの大木も出てきて時折行く手をさえぎります。



尾根上に石塊 H
尾根芯に石がごろごろとし始めたら、左に寄ってかわします。間もなく水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線です。



稜線上 I
水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線を少しタイジョウ側に登ったあたり、942m峰あたりの稜線です。



佐目子谷への崩壊 J
時折、佐目子谷側へ。崩壊跡があります。左に寄り過ぎないように・・・・



ヌタ場 K
911m峰の少し手前に、獣たちの憩いの場、ヌタ場が広がっています。



イワカガミ K−L間
稜線上のあちこちで見かけました。小雨にぬれているほうが、よりきれいです。



西のコルあたりの稜線
911m峰を過ぎると、下りとなり、タイジョウの西のコルです。佐目子谷側が相変わらず急落しています(上)。やがて、タイジョウへの最後の登りが始まります(下)。



石の塊 L
やがて、稜線に大きな石が現れ始め、とうとう進めなくなります。稜線を行くのをあきらめ、左へトラバース(上)。
やがて、前方にタイジョウ山頂から北東へ延びる尾根が出てくるので、それを目指して進みます(下)。




タイジョウ・山頂 M
北へ延びる尾根に乗って右へ登るとすぐに石楠花の咲くタイジョウの山頂です。



シャクナゲ急崖 N
タイジョウをあとに、杉峠を目指します。Nあたりで稜線は再び痩せ始め、佐目子谷側に急落しています。



シャクナゲ N−O間
このあたりの石楠花は、まだ見頃でした。



杉峠の頭が近づく O
尾根がやんわりと広がってくると、もうすぐ杉峠の頭です。



シロヤシオ O−P間
シャクナゲだけでなく、清楚なシロヤシオも見頃でした。



杉峠の頭 P
だだっ広い山頂で、どこがピークなのかはよく分かりませんが・・・・1121mの標高は、今日の最高点です。



徐々に草原に P−Q間
杉峠に向けて下り始めます。木の間隔が徐々に広がり(上)、いつの間にか草原に(下)・・・



杉峠 Q
やがて、霧の中から杉峠のシンボルの杉が見えてきました。



一反ぼうそうの大木 R
枝を広げている広さが一反ほどある、ということでこう呼ばれているそうです。ミズナラだそうです。



シデ並木 S
向山鉱山跡のシデ並木です。



蓮如上人旧跡にて (21)
蓮如上人が比叡山衆徒に追われたとき、このあたりの炭焼き窯に身を隠したそうです。



桜地蔵尊 (22)


山行記録:日時−2007年5月20日、天候−曇り時々雨。9:50 岩ヶ谷林道分岐近く@に駐車後新林道を奥へ、10:05 新林道終点B、10:30 向平尾根取り付きE、11:30 稜線、11:50 ヌタ場K、12:20 西のコル、12:55 タイジョウ山頂着M、昼食後、13:10 山頂発、14:05 杉峠の頭・山頂P、14:15 杉峠Q、14:25 一反ぼうそうR、14:45 蓮如上人旧跡(21)、15:00 桜地蔵尊(22)、15:25 駐車地@着。

 5月下旬、まだ入梅には少し早いかなと思いながらも、この日は梅雨の早取りでした。タイジョウは、ガイド本でもあまり取り上げられない渋い山ですが、銚子ヶ口や水谷岳から見ると、結構整った目を引く山です。タイジョウにただ登るなら、杉峠からのピストンが良いようですが、せっかくの水谷−タイジョウ−杉峠の稜線を歩かないのはもったいないって思いで、この稜線に取り付きました。B〜Dは、谷を左に感じながらの山腹道です。やがて涸れ谷が右前方から入ってくると、これを渡って、小さな尾根に乗りますE。ここからはこの向平尾根をひたすら登りますが、石が稜線上にゴロゴロし始めるHと、間もなく稜線です。稜線上も、踏み跡ははっきりせず、時たま派生の尾根に入ってしまうこともありますが、コンパスを見ながら慎重に進めば、タイジョウに近づけます。西のコルを過ぎて本挌的に登り始めると、やがて稜線が岩で塞がれますL。進めなくなったら、左に振って、タイジョウから北に延びる尾根に乗りましょう。乗ってしまえば、タイジョウの山頂Mは、すぐです。タイジョウから杉峠への稜線は、時折佐目子谷側が痩せますが、基本的には歩きやすい稜線です。今日の最高点、杉峠の頭(P、1121m)を越えて、杉峠に下ります。ここからは、懐かしい千種(千草)街道の一部です。名所をたどりながら、一気に下りましょう。駐車地@まで、急げば一時間余りです。でも、ほんとうは味わいながらゆっくり下りたい道です。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(日野東部、御在所山)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。