阿蘇・高岳   Mt. Aso, Takadake

カルデラ火山・阿蘇。その中央部に阿蘇五岳と呼ばれる中央火口丘が並んでいます。五岳は、根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳ですが、その最高峰が高岳1592mです。仙酔峡から馬鹿尾根を登り、高岳、その後中岳山頂を経て、火口東展望所、そして仙酔峡に戻るルートで、秋の阿蘇を歩きました。やはり実際に登ってみると、以前観光で火口の西側に行ったときとは印象が全く違い、素晴らしいものでした。やはり山は歩いて登るものだと実感しました。なお仙酔峡ロープウェイは2004/10の時点で休業中でした。写真タイトル後の番号はルートマップの番号と対応しています。

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山行写真
撮影日:2004/10/16 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax LX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5、SMC Pentax FA 100mm F2.8 Macro


仙酔峡・駐車場にて @
豊肥線の宮地駅からタクシーで上ってきました。ここでお弁当でも買って・・・と思っていたのですが
ここにはおみやげ物やさんしかなく、お茶とおみやげ用のクッキーを買いました。今日の昼食はこれかぁ・・・・

階段の左を右手に登っていく尾根が、いまから登る通称「馬鹿尾根」です。その向こうの鋭峰が鷲ガ峰。
正面の丸い頂点が、ほぼ高岳の山頂になります。なお、ここから出ているロープウェイは休業中(04/10)。




流れを渡る A
馬鹿尾根に沿った流れを渡ります。溶岩独特の岩肌が観察できます。



馬鹿尾根の上から B
尾根に乗ったところは仙酔峠で、後方には遭難碑などがたくさんあります。
これは少し登ったあたりからの馬鹿尾根と高岳です。
岩がごろごろしていて、結構歩きにくい尾根です。




仙酔峡と九重連山 C
さらに登って休憩する団体さんの前に出ました。ふと振り返れば、仙酔峡近くの白い塔、
仙酔峡の駐車場がずいぶん小さくなっています。そして後方には外輪山と九重連山。
この2年半前、向こうからこちらを眺めていました。九重の山行記はこちらへ。




馬鹿尾根上部 D
さて、さらに登ってきました。このあたりはかつて溶岩が流れたあとの地層がよくわかります。
もう高岳山頂もずいぶん近づいてきましたが、その間に少し険しい難所があります。



難所 E
といっても、ゆっくり慎重に登ればそんなに危険というほどではありません。



雲仙・普賢岳
難所の岩場を登っていくと、霞の中から雲仙普賢岳が姿を見せてくれました。手前には、
仙酔峡ロープウェイの山上駅から火口東展望所に登る道とシェルター。




高岳稜線 F
もう一登りで高岳の稜線に出ました。



高岳の山頂 G
稜線からの高岳山頂です。もう目の前です。



高岳山頂 H
三角点のある山頂です。



高岳山頂から祖母山方面 H
山頂から東を見れば、祖母・傾山の山群。左手前の尖峰は、根子岳の一部です。さらに手前に避難小屋(月見小屋)。




天狗岩 I
高岳をあとに、中岳を目指します。途中、振り返ればみごとな天狗が。



中岳山頂 J
中岳の山頂に着きました。振り返れば高岳が堂々としています。



中岳から見下ろす火口 J
中岳の尾根の先から、火口を見下ろします。この日も噴煙の濃度が高く、火口の左端に見える火口西展望所は
立入禁止となっていました。その後方には烏帽子岳、噴煙の右には杵島岳。ともに阿蘇五岳の峰です。



中岳 K
火口東展望所とまで下ってきました。振り返る中岳です。
中岳は、高岳から見下ろしたり、麓から見上げると、存在感は余りありませんが、
ここから見上げると、阿蘇五岳の一つに数えられる理由がわかります。




仙酔峡への下山道 L
休止中のロープウェイ沿いの舗装路を下ります。後方は九重連山。



高岳 M
仙酔峡近くまで下ってきました。朝は逆光だった高岳が、午後はだいぶいい光になってきました。
谷がかげってなかなかの立体感です。左の鋭峰・鷲ガ峰の手前には長い馬鹿尾根が。



鷲ガ峰 M
こちらも光の状況がよくなってきました。九州一の岩場です。手前に先程登った馬鹿尾根。



見上げる馬鹿尾根
朝のルートの全貌が手に取るように分かります。



仙酔峡・ミヤマキリシマ(1) N
10月にミヤマキリシマ?そう、いわゆる狂い咲きで、けっこう咲いていました。予想外だったので、余計うれしいです。



仙酔峡・ミヤマキリシマ(2) N



牧場からの高岳 O
仙酔峡をあとに、下りは宮地駅まで歩きました。途中の牧場から高岳です。



SLあそBOY
宮地駅近くで偶然やってきました。



山行記録:日時−2004年10月16日、天候−晴れ。10:00 タクシーで仙酔峡P@着、10:10 登山開始、11:30 高岳稜線F、11:40-50 高岳山頂H。12:10 中岳山頂J、12:40 火口東展望所K、12:50-55 ロープウェイ火口東駅、13:35 仙酔峡@着。

最高のお天気に恵まれ、素晴らしい山行になりました。仙酔峡のロープウェイが運休中のため、仙酔峡は思った以上に静かでした。タクシーの運転手さんは、早く運行を再開してほしいとしきりにおっしゃっていました。御弁当代わりにクッキーを買って、歩き始めました。まず流れを渡ったら、ミヤマキリシマの狂い咲きがちらほら咲いている中を、馬鹿尾根に急登します。あっという間に尾根です。でも、尾根の上は次第に岩がごろごろし始め、なかなか歩きにくいものでした。ルートもきっちり決まっているわけではなく、適当に歩きやすそうなところを上っていきます。たまに、岩や崖に遮られて、少し引き返すなんてことも。でも、正面に尾根と高岳の全貌、そして後には阿蘇のカルデラ、外輪山と九重連山を見ながら登れるというのはやはり最高です。真夏は辛そうですが・・・・だんだんと登りがきつくなってくると、やがて岩場Eを越えて、稜線Fに飛び出します。ここから山頂は10分もかかりません。山頂ではたくさんの人が休んでいましたが、風が強くちょっと寒いほどでした。阿蘇五岳、九重、祖母山、そして雲仙普賢岳などの眺望を楽しんでから、すぐ中岳に下っていきました。上から見た中岳は、尾根の突端といった感じでした。ここも20分ほどで、あっけなく到着します。ここまでくると火口が生々しく近づいてきます。やはりすごい迫力でした。さて、中岳からの下りは、一旦少しだけ戻ってから右に降ります。尾根をまっすぐ行くと、赤っぽい岩の絶壁でストップ・・・となります。細い稜線の上を渡っていくと、火口東展望所。ここもロープウェイ運休の影響で、ひっそりと静まり返っていました。あとは、ロープウェイに沿ってつけられた舗装道を下るのみ。仙酔峡では、ゆっくりとミヤマキリシマを撮影しました。その後、宮地の駅まで歩いて下りました。牧場の牛たち、道端に咲くリンドウやワレモコウなど秋の花を楽しみながらのんびりと下っていくと、踏切でSLと遭遇しました。

ルート・マップ


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(阿蘇山)をベースに作成いたしました。


阿蘇五岳写真集
(上で、あまり登場しなかった烏帽子岳、杵島岳、根子岳を中心に紹介します。高岳と中岳は上の山行記をご覧下さい。)


俵山展望台より。中央左寄りが杵島岳、右寄りが烏帽子岳、その右に高岳の山頂部。


烏帽子岳


烏帽子岳:浸食のあとの激しい烏帽子岳です。上はドライブウェイの展望台より。
下は高岳山頂より。右遠方に雲仙普賢岳、右手前には中岳山頂。



杵島岳


杵島岳:烏帽子岳の北側にあります。上は、ドライブウェイの展望台より。
下は赤水温泉より。米塚も見えています。



根子岳


根子岳:仙酔峡から宮地駅へと下っていくと、右手に荒々しい根子岳。阿蘇五岳を涅槃に見立てたとき、
お釈迦様の顔になる山です。そう思ってみると、ほんとに見えてくるものですね。



米塚


米塚:五岳ではありませんが、阿蘇の名物の一つで、かわいい火口丘・米塚です。後方は外輪山。