九重山   Mt. Kujuu

九州本島の最高峰をもつ火山性山塊です。周囲には牧歌的な高原が広がり、中央部には1700mを越える峰々が複雑な地形で連なっています。樹林帯はほとんどなく、草原の中の登山道を登っていくので、眺望はとても素晴らしいです。山頂でなくても、東に鶴見岳〜由布岳、北に英彦山、西に阿蘇山、南に祖母・傾山塊を眺められます。また、花の山でもあります。ミヤマキリシマはあまりに有名ですが、ほかにも多くの花に恵まれています。もちろん、深田百名山の一つです。なお、山塊には九重山、主峰(1787m)に久住山の字が充てられ、区別されています。正確な測量で、もっとも高いのは中岳(1791m)という小ピークであることがわかり、ここが九州本島の最高点となっています。


山行写真
撮影日:2002/5/26 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: SMC Pentax 50mm F1.4 & シグマSW 24mm F2.8


別府港と鶴見岳
関西から九州北中部の山に登るには、別府港行きの夜行フェリーが便利です。朝6時頃、
フェリーが別府港に近づくと、温泉街の後方に立つ鶴見岳(1375m)が印象的です。




牧ノ戸峠
やまなみハイウェーの最高地点、牧ノ戸峠(1330m)が九重山登山口の一つです。
遠くに由布岳の双耳峰〜鶴見岳がかすんでいます。別府港はその裏。




沓掛山
牧ノ戸峠からいきなり高度差170mの急登が始まります。中央稜線上に先を行く登山者が点のように見えます。



ミヤマキリシマ
沓掛山山頂付近にて。花が思ったより小さくてかわいいです。



阿蘇山
沓掛山山頂付近より。左より根子岳、高岳、中岳。阿蘇の山行は、こちらへ。



ツクシドウダン
ツツジ科の花。秋は紅葉が美しい木です。



涌蓋山
西に目をやると、山塊の西端に位置する涌蓋山1500mです。



三俣山
東には、山塊の中でも独立峰的な雰囲気を持つ三俣山(1745m)。いかにも鐘状火山という形をしています。
右手前に沓掛山から西千里が浜、そして久住山への道が。




星生山
その右には星生山(ほっしょうざん)1762m。その右にちょこんと頭だけ出しているのが、久住山です。



西千里浜
星生山からの尾根を越えると、西千里浜です。右斜めに久住山が全貌を現してくれました。



久住分れからの久住山
久住分れは中岳方面と久住山との分岐点です。右手に久住山(1787m)が素晴らしいです。



久住山山頂
一等三角点の立つ久住山山頂です。右手に噴煙を上げる硫黄山。



久住山頂から中岳(左)と大船山(遠景)
左の鋭鋒が最高峰の中岳(1791m)。大船山も標高が1786mあります。




久住山頂付近のミヤマキリシマ
遠景は祖母山方面。



中岳の登り
南からの登山道。上部はちょっと厳しい岩場もありました。




中岳山頂
ここが九州本島最高点です。




中岳山頂からの久住山と御池



平治岳と大船山、坊がツル
遠景に由布岳・鶴見岳。手前に平治岳(左)と大船山。その左の盆地が坊がツルです。



マイヅルソウ
久住分れにて。


山行記録:日時−2002年5月26日、天候−快晴。早朝別府港に着き、バスで牧ノ戸峠へ。ここから登山開始。8:00 牧ノ戸峠発、9:55 久住分れ、10:30 久住山頂、(東の窪地経由)、12:00 中岳山頂、12:45 久住分れ(昼食)、14:15 牧ノ戸峠着。

朝から快晴の気持ちのいい日でした。ただ、日頃の不摂生がたたり風邪気味で体調は良くなかったです。牧ノ戸峠から沓掛山への最初の登りは、舗装路のなかなかの急登で、早くも息が上がりました。でも、沓掛山で早くも阿蘇山の眺望に恵まれ、またミヤマキリシマ、ドウダンツツジが楽しめ、あとは草原の気持ちいいハイキング。こんなコースは、関西ではちょっとありえない!星生山(1762m)と扇ヶ鼻(1699m)を結ぶ尾根に登ると、西千里浜で、前方に久住山が全貌を表します。ここからさらに傾斜は緩くなり、やがて避難小屋のある久住分れに着きます。ここからまず久住山を目指し、急登しました。山頂からは中岳を始め、山塊の主なピークが手に取るようでした。また遠景には阿蘇山、祖母・傾山塊、鶴見岳、由布岳、英彦山などが姿を見せてくれました。ここから東へのルートをとり、いったん窪地に降りてから、南から中岳に登頂。このあたりで体調のせいか、もうふらふら。残りのメンバーは天狗の城も越えていったが、ぼくは御池に降りて久住分れで合流し、遅い昼食をとりました。周辺にはマイヅルソウが一面に咲いていました。ほかにも、イワカガミ、ハルリンドウ、アセビの新緑などが楽しめました。九重はほんとうに素晴らしいところでした。今度はぜひ泊まりがけで、坊がツルもまわってみたいと思います。



周囲からの九重山


阿蘇・高岳より