アカイシと762m峰   Mt. Akaishi & 762m

 鈴鹿中北部の南寄りの近江側、押立山の北側に宇曽川が流れています。この川の右岸に広がるのが秦川山469m〜高取山640m〜アカイシ704mと続く山々です。アカイシまで来ると宇曽川の反対側は犬上川(南流)左岸となり、この両川に挟まれた山域となります。アカイシからさらに先をたどると、稜線は少し高まり、名前のないわりには結構目立つ山塊があります。これが、無名峰・762m峰です。この山塊はやがて高度を失い、犬上川(南流)の谷に落ちていきます。以前アカイシ(2002年)に登った時に、かなり山頂近くまで林道が来ているのを見ました。つまり、どこかから林道を歩けば、きっとそこまでは林道経由で上がってこられるはず。そこで、今回は林道からアカイシに登ってみることにしました。その後、762m峰に初めてトライしてみました。この山に関しては情報はほとんどありませんでしたが、林道を詰めて762mとアカイシの鞍部に出るルートが紹介されているHPもあり、きっと稜線にはルートがあると思っていました。周囲からの762m峰を見ていただいたらわかるとおり、無名峰とはいえ、非常にボリューム、存在感のある山なのです。しかも、アカイシより、ずっと目立ちます。なお、写真の後ろの丸数字は、最後の地図の番号と対応しています。

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周囲からの762m峰

山行写真
撮影日:2012/7/16 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K-7、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



山比古湧水わきの大堰堤 @
押立山〜秦川山のところでも紹介した山比古湧水から登り始めます。トイレもある山比古湧水Pに駐車し、すぐにこの大堰堤があります。
まだ、朝の9時なので人はいませんが、午後には水遊びの人たちでいっぱいになります。




明治砂防 @-A間
堰堤横のゲートを越えて林道へ。やがて左手に明治の終わりに作られた水路張石工です。ほぼ当時の姿をとどめているそううです。



林道から見上げた高取山・南峰 A
良く尖った高取・南峰が、林道からふりかえれば見えるところがあります。



観世音菩薩の滝 A
この日は雨上がりで水量豊富でした。



林道を奥へ A-B間
ゲートがあるので一般車は来ません。のんびりと歩けます。



林道三叉路にて B
三叉路で左(北東)を見たところです。宇曽川本流にかかる橋を渡って進みます。渡って間もなく左手に、アカイシの通常の登山道(下の地図では
グリーンの道)の入口があります。アカイシの山頂近くまで登っていく林道ははたしてどれなのか、よくわからないまま、とりあえず前に進みました。



林道分岐 C
Bの先、まず右に百済寺甲へ峠を越えていく林道を分け、次の分岐がこれです。これは行き過ぎて振り返った写真です。
つまり、いまの林道から左手前方向へ分かれていく林道が、写真で右上に上がっていく林道。とりあえずこれを上がってみました。
林道入口は、Google Map で、35.146951,136.323874 の場所です。




細くなる林道 D
Cの入口では林道らしかったのですが、やがて川沿いに登っていくあたりではこのように細くなり、とても車が走れる道ではなくなりました。もはや、林道跡です。



尾根を越えて D-E間
頼りない道はやがて、川を離れて右の山腹に取り付き、ぐいぐい登って尾根を越えます。
そのあたりの様子。アカイシに向かうのはどうやらこの林道(跡)で良かったようです。




762m峰 D-E間
右手に後から目指す762m峰が見えてきました。同じくらいの小ピークが3つほどあり、どこが最高点かよくわかりません。



押立山 D-E間
さらに右手には押立山です。よく見る側の、裏側です。



尾根に沿って登る区間 E
その先のなんとなく分岐で、右に上がると、やがてアカイシから南西に下る、登山道のある尾根に平行した形で林道(跡)は登っていきます。



白鹿背山 E
ここからは白鹿背山の山頂部も。



日本コバ E-F間
後方にはさらに日本コバが現れました。左端は衣掛山。中央奥に日本コバ山頂。



尾根に突きあたる F
ついに、アカイシと762mを結ぶ尾根上に林道跡(左から来ている)は出ます。ここが、
10年前に見えていたポイントでしょう。とりあえず写真の前方に進み、アカイシの山頂へ。




アカイシへの道 F-G間
すぐにアカイシから南西に延びる尾根上の登山道に合流し、右折してアカイシの山頂を目指します。



アカイシ・山頂三角点 G
間もなく、10年ぶりのアカイシ山頂704mです。10年前には三角点から東に出ると、御池岳
方向の眺望があったのですが、いまは雑木が大きくなって、ほとんど見えませんでした。
三等三角点で、点名は「仏ケ後」。標高704.22mだそうです。




762m峰への尾根・入口 F
再びFに戻り、今度は762m峰方向を見ます。赤や黄色のテープがたくさんあります。尾根には予想通りまずまずの踏み跡がありました。



尾根の様子 H
ひとつピークを越えて、右に曲がります。そのあたりの尾根の様子。あいかわらず赤いテープがあり、踏み跡もはっきりと。



710m程度のピーク I
やがて、標高約710mのピークを越えると、急な下りになり、アカイシと762m峰の鞍部へ向かいます。



急登 J
鞍部を過ぎてしばらくすると、植林尾根上の急登が始まります。なかなかの傾斜を息を切らしながら登っていきます。



御池岳 J-K間
基本、眺望のない山ですが、Kの手前で一箇所左手が見えました。鈴ヶ岳〜御池岳です。手前は滝谷山と天狗堂を結ぶ稜線。



サンヤリ J-K間
その右にはサンヤリの姿も。天狗堂もちらちらとは見えていました。


山頂 K
やがて、地形図上で762mの標高点があるピークです。ザックを置いたあたりがここでのピーク。



さらに南へ K-L間
尾根上をさらに南に進みます。大きな松の枯株が印象的。



最高点 L
どうやらここが最高点のようです。標高計でもさっきの762mでより5m高い表示に。ここで、さらに高い点はないかを探しに、西に曲がりました。



西への尾根 M
西寄りのピークには再び大きな枯れた松が。ただ、標高は最高点ほどは行きませんでした。



高取山・南峰 M-N間
木々の隙間から・・・



西への尾根の様子 M-N間
最高点から西へ延びる尾根は、意外にしっかりした踏み跡がしっかりしていて、ついつい誘われました。
ただ、その先で南西に延びる長い尾根(愛荘町-東近江市境)に乗って下ればよかったのかもしれませんが、Pに林道が来ている地図を見て、
ついつい北西への尾根に入ってしまいました。しばらく道がなくても、谷沿いに何とか下れるだろうと。これが大きな間違いでした。



荒れてきた尾根 N
尾根はだんだんと急降下となり、踏み跡も消え、荒れてきました。それでも無理やり谷へと下りました。



下から見上げた尾根 N-O間
谷に下ったところから見上げた、今下ってきた尾根です。傾斜の急さがわかります。



谷へ下ると堰堤が N-O間
谷までは何とか下りきったものの、林道まで踏み跡は全くありませんでした。おまけに写真のような大きな堰堤が3つ。左の壁を登って何とか乗り越えたものの・・・



超難渋(1) O
堰堤を越えた先で身動きが取れなくなってきました。急斜面は登るも下るも無理なレベル。直進も枝やサルトリイバラが通せんぼ・・・。
結局、最後は何とか左へ急斜面を登って脱出成功。ここを乗り切るのに半時間を費やしました。ヤマビルの餌食にもなりました;;




林道に出る P
林道の終点。やっと生き返った気分です。後で思えば、この林道に出るにしても、
せめて地図の紫のルートで下っていれば、もう少し楽にここにたどり着けたでしょう・・・・



林道を下る Q
ヤレヤレ・・・。



山比古湧水わきの大堰堤 @
朝来たときは人っ子ひとりいなかった大堰堤が、このにぎわいです。




山行記録:日時−2012年7月16日、天候−晴れ。9:04 山比古湧水のP@に駐車後、9:21 観世音菩薩の滝A、9:49 林道三叉路B、9:55 林道分岐C、10:40 アカイシの尾根F、10:48 アカイシ・山頂G着、10:56 山頂発、11:01 再びF、11:17 710mピークI、11:23 鞍部、12:00 762m峰・山頂K着、昼食。12:12 山頂発、12:30 最高点L、12:35 松の峰M、13:04 谷底に下る、13:35 林道終点Pに脱出、14:23 山比古湧水の駐車地@着。

 アカイシは地味な山ですが、三角点があるので、一定の登山者はあるようです。10年ぶりに登ってみると、印象は随分と違いました。林道経由では、登り口Cからほぼ55分で山頂へ。一般ルートより早いのか遅いのか? さて、本題の762m峰。下の写真でもわかるように、ボリュームも存在感もあるこの峰が無名なのが不思議なくらいです。どなたか名前をご存知でしたら、ぜひお教えください。いい名前をつけたいとも考えましたが、今のところ思いついていません。アカイシから辿ると、最後の急登に少し息が上がりましたが、尾根上の踏み跡もそこそこしっかりしていて、それ以外は問題なく登れる山でした。眺望は一箇所を除いてありませんでしたが・・・最初は最高点からアカイシ方面に素直に引き返すつもりでしたが、ついつい最高点から西に延びる尾根があまりにもいい尾根だったので、ついつい誘いこまれ、しかも地形図に林道の終点が見えていたもので、あそこまで何とか下れば、こっちから帰れるね、なんてのんきなことが頭に浮かび、N、O、Pと、とんでもないルートを行ってしまいました(反省!)。上にも書きましたが、そのまま南西への尾根で下る、あるいはせめて地図の紫のルートを下っていれば、超難渋することはなかったかもしれません。ただし、私は未踏なので何とも言えませんが・・・とにかく、N、O、Pはお勧めできません!


MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(百済寺)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。



周囲からの762m峰滋賀の山、山姿写真集・鈴鹿中南部より):データ等詳細は、こちらをご覧ください。




岳〜旭山間の鉄塔下から



旧皇学園の上部から



日本コバ北側の盤石の丘から