黒谷山と花平   Mt. Kurotani & Mt. Hanahira

 この二つの山は、鈴鹿中北部の西側にある山で、どちらにも三角点があります。黒谷山685mは滝谷山〜サンヤリ〜天狗堂と続いてきた稜線の南端近くから少し北に派生した尾根上の峰です。一方、花平562mは日本コバ〜衣掛山から北に延びる尾根の末端近くの峰です。黒谷山は他からはほとんど目立たず、ほとんど登山者はいない山です。ただ、ここからの天狗堂の姿は一見に値します。花平は惟喬親王御陵のすぐ近くから10分ちょっとで登れる山で、散歩のついでに登れる山です。旧永源寺町の蛭谷と廃村・百済寺甲を結ぶ県道の峠にある旧・皇(すめら)学園から登り、天狗堂から延々と延びる稜線を東に進み、700m峰で左折して黒谷山。さらに、黒谷山から南西に延びる尾根を伝って犬上川・南谷へ出て、県道を惟喬親王御陵近くまで登り、花平を往復して、旧・皇学園に戻りました。写真タイトル横の番号は、最後のルートマップに対応しています

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山行写真
撮影日:2008/4/6 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



旧・皇学園 @
この施設は、もともと習字の団体による施設だったものを、平成14年に東近江市(当時・永源寺町)に寄贈され、
現在は「木地師山の子の家」として整備している施設だそうです。上が全景で、山の中腹には古い民家が移築されています。
下は、いまでも残る「皇(すめら)」の字。なお、上の写真の山頂が、地図Eの650m峰です。




施設の入り口 @



坂を登る A
左の方向に進んで、坂を登っていきます。やがて東に折れたところ。



移設された民家 B
緑の屋根の民家の前で左折して少し登ったところです。



その先の登り B
道はこの先の水道施設までは新しく舗装されたきれいなものでした。



762m峰 B−C間
犬上川(南谷)を挟んで,向かい側には762m無名峰です。



林道を登る C
ほぼ東向いて林道を登っていくと、やがて広場に出ます。



尾根に登る D
Dのあたりで、林道からすぐ尾根に乗ることができます。



650mの山頂 E
尾根を少し登ると、650mの峰の山頂です。一番うえの旧皇学園全景の写真のピークです。



稜線を行く F
650mピークからは、天狗堂に向かって延びていく稜線を歩いていきます。思った以上に歩きやすい稜線です。



東山 F−G間
右手の木々の隙間から東山が見え隠れします。



小ピーク G
小さなピークを越えます。赤いテープがあります。例のうるさい紫のひもも。



700mピークにて H
ここが、今日の最高点・700m峰です。右に行けば天狗堂方面、左が黒谷山方面。



天狗堂方面の稜線 H
歩いて行きたくなるようなきれいな稜線です。



黒谷山方面の稜線 H
とりあえず、今日はこちらへ。



銚子岳 I
尾根を進み、Iのあたりで、眺望が開けてきます。まずは茶屋川、御池川を隔てて、県境の銚子岳1019m。



藤原・展望丘 I
その左手には藤原岳の展望丘1140m。



静ヶ岳 I
反対に、銚子岳の右手には、静ヶ岳1089mです。まだ少し雪が残っています。



サンヤリ〜天狗堂 I
そして、なんといってもここの素晴らしさは、天狗堂の眺望です。なかなかの迫力です。



天狗堂 I
天狗堂988m。富士山型の山容が手に取るようです。



滝谷山 I
サンヤリの左には滝谷山877mです。



黒谷山の稜線 I−J間
なんとも静かな稜線です。



黒谷山・山頂 J
やがて、三等三角点のある山頂です。標高685m。



南西への尾根 K
下山は、南西への尾根を。



尾根を下る L
この辺ははっきりとした尾根です。方角はほぼ西向き。



末端近く M
尾根の末端が近付いてきました。降りやすいところを探して右の斜面を下ると・・・



林道へ N
林道へ降りてきました。



花平 N−O間
林道から県道34号線に出て、犬上川沿いを南へ登ります。正面にこれから登る花平。



県道の三叉路 O
ここを右に行くと角井峠を越えて百済寺に。左に登ると、惟喬親王御陵や木地師山の子の家へ。



県道から山中へ P
惟喬親王御陵の少し手前の県道で、右のコンクリート壁が切れた所で山中に入ります。



花平の稜線 Q
すぐに稜線に乗ります。乗れば北西へ。



花平・山頂 R
ここにも三等三角点があります。標高562mです。



花平からの天狗堂 R
木々の隙間から天狗堂



惟喬親王御陵入口 S
再び県道に戻って少し進むと、御陵の入口。



惟喬親王尊像 S
御陵の入口入って右に、尊像が鎮座しています。




山行記録:日時−2008年4月6日、天候−晴れ。11:30 木地師山の子の家(旧皇学園)の道路わきPに駐車後、12:00 650m峰E、12:25 700m峰Hにて昼食。12:40 700m峰H出発、13:00 黒谷山・山頂J、13:45林道N、14:25 県道三叉路O、14:50 花平入口P、15:00 花平・山頂三角点R、15:20 惟喬親王御陵S、15:30 駐車地P着。

 4時間ほどの周回コースです。県道を歩く時間の長いことが欠点ですが、この地味な二峰を巡るには、多少は我慢でしょう。さて、かつて習字の皇学園は、いまは東近江市の「木地師山の子の家」として生まれ変わっています。この中を通らせていただいて650m峰Eに登っていきます。無名峰ですが、なかなかいい形をしていて、勝手に、「スメラ峰」と名付けたいほど。この峰から北東に延びる稜線は、なんとあの天狗堂から延びてきている稜線です。いつか、ここから天狗堂に登ってみようかな?なんて思いながら、あまりに歩きやすい稜線なので、ちょっとびっくりです。やがて今日の最高点・700m峰Hです。ここは木々の隙間から東山が見える以外に眺望はありません。ここで、向きを変えて、北西に、黒谷山を目指します。この山も、三角点がある以外は、まったく何も無い山で、よそから同定するのも難しいでしょう。でも、その間のIあたりからの眺望は値千金です。天狗堂の堂々とした山容に、息をのみました。これだけでも、黒谷山の価値は十分でしょう。さて、下山は山頂から南西に延びる尾根を伝いました。踏み跡はありませんが、ほとんどが植林帯なので、歩きやすい尾根でした。ただし、最後の右への降下はいい場所を選ばないと、ズリ落ち状態になります…結構急で、厳しい斜面でした。ただ、尾根を先まで詰めても、コンクリートで被覆された絶壁ですから、途中で降りる必要もあります。ここから長い林道〜県道歩きです。ただいい季節だったので、スミレや、キブシ、ネコノメソウなどの花を楽しみながらのんびり歩きました。県道といっても、車はめったに来ませんし。県道三叉路Oに着いてからは、けっこうな登りになります。花平を巻きながら登るルートです。山頂直下を過ぎて、少し進むと、右のコンクリート壁がしばらく途絶える場所があります。そこが花平の入口。10分もあれば、山頂三角点のある小さな広場Rに。ここからも、木々の隙間から、天狗堂が見えていました。県道に戻り、惟喬親王御陵Sに参って少し進むと、車をとめた木地師山の子の家に戻ってきます。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(百済寺)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。