御池岳   Mt. Oikedake

概要
 標高1247mの御池岳は、標高のみでなくそのスケールからも鈴鹿の盟主といってよい存在でしょう。三重県側からは残念ながら藤原岳の陰となってあまりよく見えませんが、滋賀県側から、あるいは鈴鹿のたくさんの峰々からも、その堂々とした姿を眺めることができます。
 主に石灰石からできている御池岳は、山頂部に広大なカルスト台地をもっています。下の地図上で薄いピンク色を付けた部分が山頂部にあるカルスト台地(テーブルランド)で、カレンフェルトと呼ばれる原野が広がっています。ここには羊のように見える石灰石が点々とし、さらには雪や水が溜まったドリーネが点在しています。これが御池岳の名の由来となっています。美しい苔もむして、日本庭園と呼ばれるところもあります。ほんとうに素晴らしい原野です。その原野の南西側には、御池川方面に急落する大斜面があります。丸山の先にあるボタンブチからこれを眺めることができ、ものすごい高度感が楽しめます。くれぐれも転落しないで下さい。
 最高峰の丸山1247mは南東〜北西方向に長く伸びる稜線の南東寄りにあります。県境は少し北を通っているので、丸山は滋賀県内にすっぽり納まっています。丸山から北西の稜線上に目を移すと、特にピークというほどではありませんが、鞍掛峠から上がってくる県境稜線との交点の位置に鈴北岳1182mがあります。さらに進むと、稜線は一気に標高を落とし、ヒルノコバに達します。ここから再び急激に標高を上げると、鈴ヶ岳1130mです。この峰は、遠くからでもよく目立ち、御池岳を見分けるのにもよく使われます。さらに北西へと稜線を下ると、桜峠と呼ばれる鞍部です。ここには、中部電力の二本の高圧線が通っていて二本の鉄塔があるのでわかりやすいです。さらにその先、少しだけ標高を上げ戻して、茶野938mのピークがあります。その稜線はかつて木地師の集落であった大君ヶ畑(おじがはた)へと落ちていきます。鈴北岳から北に延びる県境稜線は、鞍掛峠に落ちた後、焼尾山、三国岳・・・と連なります。逆に東に延びる県境稜線は、荷ヶ岳、藤原岳を経て南に向きを変え、銚子岳、静ヶ岳、竜ヶ岳・・・と連なっていきます。

登山ルートについて
 御池岳への登山道は、三重県側国道の途中から登るコグルミ谷ルートと鞍掛峠からのルートが代表的です。さらには、滋賀県側からの御池谷ルートがありますが、2004年の台風でかなり荒廃しています。大君ヶ畑の集落から茶野・鈴ヶ岳を越えて辿るコースは、長距離ですが味のあるルートです。藤原岳に大貝戸道や聖宝寺道で登りそこから県境稜線づたいに辿るルート、途中の木和田尾や丸尾から登ってくるルート、ミノガ峠や国道・鞍掛橋近くから鉄塔巡視路を登るルートもあります。この他、コグルミ谷の途中からタテ谷に入るルート、茨川から真の谷を詰めるルート、さらには、土倉岳やT字尾根経由で登ることもできるようですが、私には未踏のルートです。


山行写真記
鞍掛峠〜鈴北岳〜丸山〜ボタンブチ〜カタクリ峠〜冷川谷の頭〜木和田尾〜山口、2015.11.3へ[晩秋]
大君ヶ畑〜茶野〜鈴ヶ岳〜丸山〜ボタンブチ〜丸山〜御池谷〜鞍掛橋〜大君ヶ畑、2005.4.30へ[春]
鞍掛峠〜コグルミ谷〜丸山〜ボタンブチ(往復)〜鈴北岳〜鞍掛峠、2005.11.3 & 2006.11.3へ[晩秋]
鞍掛峠〜コグルミ谷〜丸山〜鈴北岳〜鞍掛峠、2002.9.29へ[初秋]
御池谷〜鈴北岳〜丸山(往復)、1996.4.29へ[春]

御池岳の山姿
周囲からの御池岳へ

御池岳からの眺望
御池・丸山山頂付近からの眺望へ
鈴北岳山頂付近からの眺望へ



御池岳MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(篠立)をベースに作成いたしました。薄いピンク色を付けた部分が山頂部にあるカルスト台地(テーブルランド)です。


周囲からの御池岳滋賀の山・山姿写真集より:詳細はこちらをご覧ください。)



霊仙山・西南稜から
西南稜の近江展望付近より。遠景左より御池岳、鈴北岳、鈴ヶ岳、鉄塔二つの桜峠、茶野。一つ手前が横根山。2005年4月9日。




夕陽に染まる雪化粧の御池岳
彦根市八坂町より。どっしりとした山容は南アルプスの山を連想させる。左のピークが鈴ヶ岳。1996年2月。




竜ヶ岳からの御池岳
竜ヶ岳山頂から。手前は銚子岳。2000年7月。




比良山からの御池岳
比良山、金糞峠付近のシャクナゲ尾根より。2000年10月。




高室山からの御池岳
高室山山頂より。手前から茶野、鈴ヶ岳、左に鈴北岳、右奥に丸山。2002年8月。




御池岳山頂(丸山)近くからの眺望
2002.9.29
山頂は灌木があり眺望は余りありませんが、少しだけ南西方向に歩くと、南〜西がよく見えるところに出ます。
南東〜南〜西南西にカメラを振っていきます。100mmの望遠です。



南南東
奥の平らな峰は竜ヶ岳です。その山頂部の2つ手前に富士山型の銚子岳、その右後には静ヶ岳。手前の笹原はボタンブチ。




左に釈迦ヶ岳、右奥に御在所岳の堂々とした姿。下には雲湧く茶屋川の谷。



南南西1
中央奥に雨乞岳。そのすぐ手前が平らなイブネ。その左、遙かに宮指路岳と仙ヶ岳が頭を出しています。
また、イブネの右手前に銚子ヶ口、その右後ろにタイジョウ、谷を隔てて左手前に不老堂と割山(左)です。
手前の鉄塔が乗る山は、ヒキノでしょう。




南南西2
中央左寄り奥が綿向山。その一つ手前に水谷岳〜入道ヶ原。もう一つ手前が黒尾山。その左手前には岳が木のすぐ上にかわいらしく望めます。その右は東山。



南西
平らな頭は日本コバ。手前のとんがり頭は天狗堂。すごく対照的です。



西南西
遠方には左から滋賀県−京都府境の千頭ヶ岳〜音羽山〜長等山。その手前に菩提寺山(左)と
三上山[近江富士]です。その右には琵琶湖(南湖)が光っています。ほかにも、田中山、鏡山、
雪野山も見えています。手前の黒い稜線は押立山、さらに手前がアカイシです。



鈴北岳山頂近くからの眺望
2002.9.29
こちらからは北側の眺望が素晴らしいです。伊吹山・白山・御嶽・恵那山は200mm望遠の写真です。


霊仙山
北北西にはどっしりと大きく霊仙山があります。西南稜が左右に広がります。鞍部をはさんで右に谷山。鞍部の向こうは金糞岳です。



伊吹山
ほぼ真北に堂々とした伊吹山です。手前には幾里山(鹿遊び)とソノド(右)。



白山
北北東の遠方遙かに、加賀の白山です。



御嶽山
北東方向にかすかに木曽の御嶽山です。120km以上離れていますが、小雨にもかかわらず姿を見せてくれました。手前は養老山です。



恵那山
東北東には恵那山です。こちらも110kmはあります。



焼尾山・三国岳・烏帽子岳
鞍掛峠を下る稜線とその向こうの山々。送電線の鉄塔が中腹を走るのが烏帽子〜狗留孫山(右端)、その左が三国、手前が焼尾です。



藤原岳
西南西。手前の鉄塔の峰が冷川谷の頭1143m、その向こうが天狗岩1171m。さらに右に藤原展望丘1140m。



鍋尻山
北西に目をやるとよく目立つのが鍋尻。後方にはイワス(左端)と男鬼山。右後方には向山(芹川北)。左遠方は竹生島の浮かぶ北琵琶湖。



高室山
西北西。中央に高室。その後方にヒヨノ(左)と阿弥陀峰、向山(芹川南)(右)。遠方琵琶湖の向こうに遙かな野坂山地の山々。琵琶湖に浮かぶ小島は多景島です。



鈴ヶ岳
さらにわずかに西には、御池の一角、鈴ヶ岳。遠方は荒神山と琵琶湖。