ミノガ峠から滝谷山   Mt. Takitani from Minoga Pass

 御池林道の最高点・ミノガ峠は、犬上川水系と愛知川水系御池川を分ける峠です。この峠から南に向かう長大な尾根が一本あります。ちょうど御池岳と対峙するようにこの尾根を進んでいくと、滝谷山があります。その先には、サンヤリ、天狗堂と続きますが、今回は梅雨の小雨の中、滝谷山のみ、あっさりと周回コースで周りました。しかし、その後半、鉄塔巡視路がなかなかの難路でしかも例の難敵が・・・・なお、今回歩いたコースは、西内氏の鈴鹿歩き本(新版)の滝谷山・大見晴の項を参考にしたコースです。ただ、鉄塔巡視路に入ってからの地図上のルートが、西内氏の原本と少し違っていました。下のマップ内のものが、修正版です。


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山行写真
撮影日:2006/6/17 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5



ミノガ峠から眺める御池岳 @
ミノガ峠から見上げる御池岳方面。左が鈴ヶ岳。右が丸山。



南西への林道 @
ミノガ峠では御池林道のほか、2本の林道があります。南西方向への未舗装の林道を進みます。



ヤブデマリ @
林道わきの空き地にヤブデマリが咲いていました。



林道分岐 A
やがて、林道を離れるポイント、滝谷山への稜線道への入り口です。赤いテープも見えています。
このルートは滝谷山からさらに、サンヤリ、天狗堂へと続く長い長い尾根道です。



稜線のルート A−B間
ルートはしばらく稜線の左側、つまり御池岳側を行きます。



御池岳 B
小さいピークを越えると、先ほどよりもみごとに御池岳が現れます。



シロバナニガナ B
登山道沿いに咲いていました。



谷に入る C
Bのピークを過ぎると、やがてルートは谷状の地形に入ってきます。右の稜線はきつそうなので、無理に登らず、
この谷を詰めていきました。するとやがて左側の尾根に簡単に乗れる場所があります。




左側の尾根上の道 C−D間
尾根に乗ると、踏み跡や黄色いテープもあり、このまま滝谷山に登れそうです。



左側の尾根上の道 D
Dまで登ってくると、大き木がなくなり、後方に展望も利くようになってきます。



茶野 D
しばらく眺望を楽しみます。ほぼ真後ろに、山頂に岩ガレをもつ茶野938mです。



大見晴 D
その左には台形の大見晴820m。その右のギザギザはヨコネ連峰。
右手遠方は霊仙山1094m。その左は丸い鍋尻山838m。左端は高室山818m。



滝谷山・山頂 E
やがて標高877mの山頂に出ます。三角点の標石の周りは、小さい草原になっています。



滝谷山・山頂からの御池岳 E
ここからの雄大な御池岳も、なかなかのものです。鉄塔の後方は860m級無名峰。



銚子岳、静ヶ岳 E
御池の右に目をやると、端正な形の銚子岳1019m、その右に静ヶ岳1089mです。その間の後方は竜ヶ岳の一角。



稜線を南へ E−F間
山頂をあとに、南へ向かいます。木に阻まれルートはわかりづらくなりました。



鉄塔下 F
鉄塔が見えたら稜線を離れて鉄塔下へ。少し雨が落ちてきました。ここからは鉄塔巡視路を進みます。



ミヤマナルコユリ F
鉄塔の脇に、ミヤマナルコユリが可憐に咲いていました。



鉄塔巡視路 F−G間
あまりにも気持ちのよい歩きやすい稜線です。途中の分岐で別な鉄塔も寄ってみましたが、眺望はありませんでした。



鉄塔からの滝谷山 G
Gの鉄塔まで来ました。今日初めて滝谷山の姿を見ました。
二本の崩壊跡が生々しい山頂部です。左端がFの鉄塔です。




シャクナゲの尾根 H
しばらく尾根を下ります。このあたり、シャクナゲの木がたくさんありました。



谷へ急降下 I
先ほどまでのきれいでなだらかな尾根道がうそのような急降下を経て、谷が現れます。向かいの斜面には不気味な梯子が・・・



危うい梯子 I
鉄塔巡視路ですから、ここまで荒れているのは想定外でした。この梯子も基礎の部分が崩れており、
いつ落下してもおかしくないほどグラグラでした。恐る恐る登りました。




鉄塔の先 J
Jの鉄塔まで急登し、その先の道です。再び急降下が始まりました。



ヤマビル J−K間
谷への急降下の最後で、せせらぎの音が聞こえだした頃、足もとにうごめくものが出てきました。ついに出たっ!鈴鹿名物です。



ミゾホウズキ K
谷沿いにはミゾホウズキの黄色い花が咲いていました。足元に注意しながら撮影。



谷をわたって・・・ K
対岸に渡り、左岸を下ります。やがて、左から入り込む別な小さな流れに沿って少しさかのぼります。
その後、小さな流れを渡って、東向きに斜面を登らなければなりませんが、地図にも描いたように、
少し行き過ぎました。そこはちょうど獣道が交差しているところらしく、ちょっと休憩しているうちに恐ろしい数の
ヤマビルに取り巻かれました。両足の靴の上に同時に10匹はうごめく状態・・・・悪夢でした。なんとか
流れに入って、取り去ることができました。一、二匹はズボンの内側に入られたんじゃないかと、気が気では
ありませんでしたが、ここでめくって見るのはさらに危険。なんとかヤマビルのいないところまで・・・・




ナツハゼ咲く稜線 L
なんとか巡視路の入り口を見つけ、走るように登りました。Lのあたりまで来て一安心。
小雨の中、ツツジの仲間、ナツハゼがきれいでした。




ロボット雨量計 M
稜線に乗って、Nの鉄塔に行く前に、稜線を直進して838m峰のピークにある雨量計のところまで来ました。


雨量計峰からの滝谷山 M
838m峰から振り返った滝谷山です。通ってきた鉄塔たちも見えています。
でも、間に横たわる深い谷底であんな大量のヤマビルに遭うとは・・・・



林道をミノガ峠へ N−@間
Nの鉄塔から先は、このような林道です。ミノガ峠はすぐ先。



山行記録:日時−2006年6月17日、天候−くもりのち雨。11:55 ミノガ峠@に駐車後、12:05 林道分岐A、12:25 谷状の地形C、12:35 滝谷山・山頂E着、12:50 山頂発、12:55 鉄塔F、13:15 鉄塔G、13:30 谷底I、13:40 鉄塔J、13:50 谷底K、14:25 稜線L、14:30 ロボット雨量計M、14:35 鉄塔N、14:50 ミノガ峠・駐車地@着。

 滝谷山はこのあたりでもマイナーな山の一つで、なかなか登る機会はありませんでした。そこで、空の怪しい梅雨の日、西内氏の新版(地図で歩く鈴鹿の山・ハイキング100選・68番)に載っていたこのコースを歩いてみました。2時間弱のコースタイムでしたので、気楽に入って行きました。滝谷山・山頂までは少し違うルートで、あっさりと登り着きました。しかし、地図のF〜Hでは、現実は違っていました。西内氏・68番ではFの鉄塔のあと、右側の鉄塔の足を通ってシャクナゲ群生の尾根を下ることになっているのですが、そのような鉄塔は見当たらず、結局それが左側のG番の鉄塔の誤りであることがわかりました。このあたりを調べるために行ったり来たりを繰り返しました。次の難所は、Jへの登りでした。梯子が今にも落下しそうに周囲が崩落し、しまも傾斜が急すぎて代替のルートも見当たりませんでした。しかたなく梯子を冷や冷やしながら登りました。そして、何といっても最大の難所はK周辺。ここはルートファインディングの難しさもかなりですが、落ち着いて地図を見ようものなら、這い上がってくるヤマビルに襲われます。。。ちょっと迷い込んだ、恐らく獣道に至っては、これまでの鈴鹿山行でも経験したことがない、うじゃうじゃ状態のヤマビルに遭遇しました。あまりのすごさに、シャッターを押す余裕すらありませんでした。この季節、二度と来たくない場所です。登り口が見つかってからは、あっという間に稜線に。ここまで上がると、ヤマビルは完全に消え去りました。やっぱり高いところがいいです。ミノガ峠に戻り、車の前で恐る恐る靴をはきかえました。うれしいことに、ソックスやズボンの内側には入られておらず、被害はありませんでした。奇跡的と言ってもいいかもしれません。でも、スパッツとソックスの間に、2匹、縮こまっていました。

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(篠立)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。