八ヶ岳〜赤岳と阿弥陀岳   Mt. Akadake & Mt. Amidadake of Mt. Yatsugatake 

 毎年のように八ヶ岳、とくに阿弥陀岳を下から眺める機会があったにもかかわらず、なぜか八ヶ岳には登る機会が無かったのですが、2005年の夏、長年の念願?がかなってようやく八ヶ岳に足を踏み入れることができました。でもめったに行けない信州、今回は欲張って夜出+一泊で八ヶ岳と蓼科山に登る計画としました。そこで八ヶ岳は日帰りで。でも、赤岳と阿弥陀岳の両方は登りたい!という欲張り山行になりました。ほんとうはゆっくりと泊まりがけ山行、そして山頂で御来光と行きたかったところなんですが・・・・
 写真タイトルの後の番号は、最後のルートマップの番号と対応しています。

ルートマップへ


山行写真
撮影日:2005/8/16 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax *istDS2、レンズ: SMC Pentax DA18-55mm F3.5 ほか


美濃戸・赤岳山荘の駐車場 @
八ヶ岳中央高原から狭い林道を上がってくると、一番奥にこの駐車場があります。小雨がぱらついています。



美濃戸山荘 A
駐車場から一般車進入禁止の林道を歩き始めて5分ほどで美濃戸山荘の前に出ます。ここからいよいよ登山道に。



北沢と南沢の分岐 A
美濃戸山荘前の分岐です。左の林道があとで下ってくる予定の北沢。右斜めの細い道が今から登る南沢ルートです。



メマツヨイグサ A
美濃戸山荘前にて。標高は1715mほど。まだこのような帰化植物の咲く下界の端っこです。



南沢ルート1 B
傾斜は緩いですが、火山のせいか大きい石が多く、そんなに楽な道ではありません。森は針葉樹中心です。



南沢ルート2 C
かつての崩壊のために沢から少し離れて登るあたりです。大きい石がますます多くなり、
傾斜のわりにしんどい登りです。針葉樹の中にダケカンバが出てきました。




三本の滝 D
やがて沢も細くなり、きれいな滝がありました。このあたりでは広葉樹がほとんどになってきました。



サラシナショウマ D
目を引く真っ白な花穂です。高山植物が現れ、しばらく下界とおさらばです。



新緑の森 E
針葉樹と広葉樹の混合林がつづきますが、登るにつれ広葉樹が新緑の色に変わってきました。



ミヤマゼンコとハナカミキリ類 E
豊かな森です。白い花があると、ほとんどハナカミキリ類やハチ類などが集まっていました。



ホソバトリカブト E



白河原 F
やがて白河原と呼ばれる広い川原に出ました。流れはありません。



白河原からの主稜線 F
一瞬、ガスが切れて赤岳あたりが望めました。



行者小屋 G
やがて行者小屋に着きました。標高は2350mほどです。ここでおにぎりを2つほど・・・



コバノイチヤクソウ H
行者小屋から東にまっすぐ八ヶ岳の主稜線を目指す地蔵尾根に入りました。



荒々しい尾根道 H
地蔵尾根は徐々に傾斜を増し、ルートもしだいに荒れてきました。



はしごの連続 I
地蔵尾根の上部は鎖場とはしごの連続です。



尾根途中の地蔵様 I
はしごを登りきると、最初のお地蔵様です。まだしばらく急傾斜がつづきます。



厳しい山肌
このあたり、ものすごい傾斜の山腹です。岩が筍のように上を向いています。



地蔵尾根−主稜線出合のお地蔵さん J
やがて主稜線に出ると、ここにもお地蔵さんが祀られています。右の岩の上が地蔵の頭。



コマクサ
赤岳天望荘の近くで見つけました。



赤岳天望荘 K
五右衛門風呂があるという赤岳天望荘です。屋根の上にはたくさんの風力発電機が、ものすごい音を立てて廻っていました。



コウメバチソウ
赤岳天望荘の近くで。



赤岳頂上小屋 L
天望荘から岩の稜線を登りきると、いよいよ頂上小屋です。小屋の前を右に向かうと・・・



赤岳山頂 L
まもなく山頂です。標高2899m。木の棒の後に三角点の標石があります。美濃戸から標高差1200mほど、約4時間20分の道のりでした。



タカネツメクサ
山頂付近で。



トウヤクリンドウ
山頂付近で。



イブキジャコウソウ M
真教寺尾根分岐にイブキジャコウソウが咲いていると聞き、阿弥陀岳に向かう前にここまで南下しました。



阿弥陀岳 M
そのとき、ガスが突然晴れて、阿弥陀岳が姿を見せてくれました。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。



赤岳山頂部
赤岳直下に戻ると、先程の頂上小屋と山頂が望めました。



ミネウスユキソウ
阿弥陀岳に向かって、西に向きを変えました。急降下です。そんな足下にミネウスユキソウ。



タカネヒゴタイ
ハナアブたちが集まるタカネヒゴタイ。アザミに近い花です。



下りから望む中岳山頂
阿弥陀岳との途中にある中岳です。山頂で3人くつろいでいます。



鞍部から見上げる
赤岳と中岳の鞍部から中岳と阿弥陀岳です。さっき見下ろしていた中岳が高くなってしまいました。もったいない!



コマクサ
再びコマクサが咲いていました。秋も近づき少し傷んでいますが・・・・右はタカネヒゴタイ。



中岳山頂より阿弥陀岳 N
中岳の山頂です。阿弥陀岳が近づいてきました。



シナノオトギリ
阿弥陀岳の登りに取り付くと、いろいろな花が咲いていました。きつい登りですが、楽しめました。



コケモモ
ツツジ科の植物です。花よりも赤い実が目立ちます。



ミヤマシャジン
ベル型のかわいい花です。



阿弥陀岳山頂 O
最後の登りはへばりましたが、やっと着きました。何回も下から眺めていた阿弥陀の絶頂です。山頂は意外に広い広場になっていました。標高2805m。



阿弥陀岳から望む赤岳 O
東を振り返ると、赤岳と中岳です。
この写真は縮小版ですが、画像クリックでフルスケール画像が見られます。
ダウンロードすると、壁紙(1920×1280)としてお使いいただけます。



硫黄岳 O
北には柔らかい稜線の硫黄岳。



横岳 O
その右には荒々しい横岳です。天を突く大同心・小同心の岩も見えています。



キオン P
阿弥陀岳と中岳の鞍部に戻り、行者小屋に向かって下り始めました。谷間の道でキオンなど多くの花が咲いていました。



見上げる赤岳 P
ここから見上げる赤岳です。



大同心・小同心と行者小屋 G
再び行者小屋まで下ってきました。今度はジョッキで生ビールをいただきました。うまいっ!



赤岳鉱泉 Q
帰り道には北沢を選びました。途中の赤岳鉱泉です。ここから硫黄岳への道が分岐しています。うっ・・・また生ビールが・・・でももう我慢!



ヤマオダマキ R
北沢の道は、行きの南沢より花の多い道でした。ヤマオダマキの清楚な花が印象的でした。



林道沿いの森 S
やがて車が走れる幅の林道と合流しました。周りの森は相変わらず豊かな森でした。


山行記録:日時−2005年8月16日、天候−曇りときどき晴れ。5:35 赤岳山荘駐車場@発、5:45 美濃戸山荘前A、7:20 白河原F、7:55-8:10 行者小屋G、9:20 地蔵の頭J、10:00 赤岳山頂L着。10:25 赤岳山頂発、10:40 真行寺尾根分岐Mにて撮影、11:05 阿弥陀岳分岐まで引き返し、11:25 文三郎道分岐、11:50 中岳山頂N、11:55 阿弥陀岳−中岳の鞍部に荷物を置き、12:10 阿弥陀岳にGO!しかしすぐにバテる・・、12:35 阿弥陀岳山頂O着、12:40 山頂発、13:00 鞍部で荷物を担ぎ、13:30-13:50 行者小屋G、14:20 赤岳鉱泉Q、15:10 林道出合、15:40 赤岳山荘駐車場@着。

 前日の夜10時頃滋賀を発ち、名神〜中央道経由で諏訪南IC、深夜の2時頃八ヶ岳中央高原に着きました。車中仮眠はなかなか寝付けずに苦労しました。ようやくうとうとしかけるともう5時、車で美濃戸へ。車が底をすりそうな林道を20分ほど入ると、ようやく美濃戸。車止めがある手前が赤岳山荘@で、1000円払って駐車しました。駐車場にはあと4〜5台しか入っておらず、ガラガラでした。
 少し小雨の降る中、ゆっくり林道を歩き始めると、すぐに美濃戸山荘A。このすぐ先の大きな看板の後が南沢ルートの分岐です。道は樹林の中で薄暗く、大きい石が多くて傾斜のわりにはしんどいルートでした。1時間も歩けば高山植物が出てきて、2時間ほどで行者小屋Gです。依然小雨がぱらつく天気でしたが、白河原Fあたりで少しだけ稜線が見えていました。行者小屋からも赤岳を中心に横岳〜阿弥陀岳の中腹までが見え、それより上はガスの中でした。
 行者小屋から小屋の裏を左手に向かうとすぐに地蔵尾根の取り付きです。尾根といっても立派な稜線ではなく、急な山腹に少し突起が続いている程度の尾根です。しばらくは樹林帯の中をゆっくりと登っていきますが、傾斜は徐々に急になり、やがてはH〜Iではしごの連続となります。左右を見ると、よくまあこんな険しい斜面にルートをつけたものだと感心するほどです。最初のお地蔵様を過ぎた頃、ガスで何も見えない上の方から不思議な音が聞こえてきました。自家発電機のエンジン音でもなく、でも自然の風の音でもなく、シューシューと不思議な音・・・・何だろう?と思っているうちに、稜線のお地蔵さんのところに出ました。すぐ横が地蔵の頭です。稜線を少し南下すると左手の砂礫にコマクサが数株咲いていました。すぐ赤岳天望荘Kの建物が見えてきました。屋根にはたくさんの風力発電機・・・謎の音はその風切り音でした。
 ここからは赤岳への登りです。岩の上の急傾斜をほとんどまっすぐに登っていきます。標高も2800mを越え、すぐに息が切れました。小さなピークを越えるとまもなく赤岳頂上小屋が見えてきました。右(西)に曲がると三角点のある赤岳の山頂Lです。すでにたくさんの登山者が来ていました。狭い山頂は、ゆっくり座って休むほどのスペースはありません。小屋の前に戻って休みました。ここで、真行寺尾根との分岐Mにイブキジャコウソウの花が咲いているとの話を聞き、地図を見たらすぐなので行ってみました。しかし思った以上に岩稜を下り、あとで戻るのに苦労しました;;でも、イブキジャコウソウは一見の価値がありました。しかもそのころ、少しずつ空が明るくなり、待望の眺望が開けました。西に阿弥陀岳の勇姿が見えたときには思わず歓喜で叫びそうでした。
 阿弥陀岳への稜線は、まず岩稜のかなり急な下りから始まり、やがて砂礫となると右に文三郎道を分けます。最初は阿弥陀岳の下にうずくまっていたような中岳がだんだんと高くなってきます。鞍部を過ぎ、赤っぽい砂礫のジグザグ道を上がるとようやく中岳N。ふたたび少し下って阿弥陀岳との鞍部に着きます。右手にはあとで下る行者小屋への道。ここでザックを置いて、いよいよカメラだけ持って阿弥陀岳に直登です。荷物を置いたらちょっとは楽だろうと思ったものの、実際はすぐに息が切れ、かなり苦労しました。もうバテバテ・・・・。フラフラしながらようやく阿弥陀の山頂Oに立ちました。実はこの山、ぼくにとっては毎年のように下から眺める機会があって、そのたびに登りたくてうずうずしていたのですが、念願かなわず、やっといま来ることができたという、因縁の山でした。ここからの赤岳の勇姿もまた、八ヶ岳の盟主に恥じない素晴らしい風格でした。
 下りはまず行者小屋Gに下り、燃料の生ビール(ジョッキで飲めます!)を補給した後、今度は北沢ルートを選びました。少しだけ登って美濃戸中山への稜線を越えると下る一方となり、立派な建物の赤岳鉱泉Qに着きます。このあたりから花がたくさんルート沿いに咲いていて、南沢ルートより多いような気がしました。やがて橋を渡って林道に出ます。林道は美しい森の中を貫き、林道を下ること半時間ほどで、美濃戸山荘、赤岳山荘に着きます。
 今日は原村にペンションを取っているので、のんびりとまず温泉へ。原村の「モミの湯」は行きつけの温泉です。明日の蓼科に備えて足をよく揉みましたが、足よりも体のバテが心配でした・・・・





ルートマップ

この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(八ヶ岳西部)をベースに作成いたしました。

地図中の番号は上の写真と対応しています。


周囲からの阿弥陀岳、赤岳


八ヶ岳中央高原から横岳(左)、阿弥陀岳(中央) 2000.10



八ヶ岳中央高原からの阿弥陀岳 2001.10



左から峰の松目、硫黄岳、横岳、阿弥陀岳〜八ヶ岳中央高原より 2004.10



美ヶ原からの蓼科、八ツヶ岳と富士 2001.10
美ヶ原・王ヶ頭より。左の丸い峰が蓼科山。その右、八ヶ岳は左から横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山。その右にかすかに富士山。