狗留孫山と烏帽子岳   Mt. Kuruson & Eboshidake

 鈴鹿北部の東端、岐阜県と三重県の県境となる尾根上に並ぶ2峰です。狗留孫(または狗留尊)とは仏教の過去七仏のおひとりとされています。なぜこの山にこの仏様の名前がついたのかは知りませんが…烏帽子は言うまでもなく、その山容から命名されたものでしょう。どの方向から見ても秀麗なその峰は、鈴鹿北部のたくさんの峰から眺めることができます。ある晴れた夏の日、篠立の清水神明社から入山し、古田立田山を経て狗留孫山772m、ここから県境稜線を北上して烏帽子岳872mに向かいました。

今回のルートマップへ
狗留孫山からの眺望へ


山行写真
撮影日:2008/7/20 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax K10D、レンズ: SMC Pentax DA18-250mm F3.5



黄金大橋から眺める狗留孫山
国道365号線と306号線が出合う黄金大橋から見上げた狗留孫山。でも、山頂の反射塔は見えていませんので、
一番高いところが古田立田山でしょう。採石場跡の、切り立った岩壁が痛々しく感じます。




登山口 @
清水神明社の脇を旧街道から入ったところです。右の杉の木に「烏帽子岳」の看板があります。



林道分岐 A
100mほど先でこの交差点。ここを左(西)に曲がります。林道古田線の看板があればOKです。



林道を進む B
舗装がなくなり、結構な傾斜で登っていきます。鹿が白いお尻を見せて走って逃げて行きました。



林道終点 C
やがて林道は終わり、川沿いにこのような石積みが現れます。これを対岸に渡り、流れに沿って少し登ります。
それにしても、この季節鈴鹿では、じめじめした川沿いは歩きたくないんですけどねぇ^^




尾根に乗る D
川沿いに少し登ったら、左向きに「←くるそん岳」という白い看板があります。
それに従ってうすい踏み跡をたどると、ぐるりと回って、尾根に乗ります。テープがたくさん見えています。



尾根が明瞭に E
徐々に尾根が明瞭になってきました。ちょっと落ち着いて、足を見ると、案の定いつものお客さんが二匹、
足首あたりに登ってきていました。幸い、まだ血は吸われていませんでした。急いで足から降りてもらいました;;。




稜線近し F
途中、左向きに「竜王さん」の案内を見ながらどんどんと尾根を登っていきます。かなりの急登もあります。ここまで来ると、間もなく県境の稜線です。



烏帽子岳 G
県境稜線に上がると、「展望良→」の表示があり、それにつられて稜線を少し北東に下ると、烏帽子岳が正面に見えるところに出ます。



古田立田山の山頂にて H
引き返し、少し西に登ると、山頂に着きます。白い看板をよく見ると、『古田立田山』と書かれていました。
また、左下向きに篠立バス停を示す小さな標識もありました。帰りは、そのルートで下る予定です。




狗留孫山・山頂 I
稜線沿いにのんびり歩いていると、明るいところに出ました。その横に、山頂を示すこんな看板が・・・。
え?もう山頂?という感じです。明るいのは、次のような反射塔があって、広場になっているからです。
ところで、「くるそん」は、「狗留孫」と「狗留尊」の両方の表記があるようです。どっちも間違いではないようですね^^




反射塔 I
上の山頂票の反対側の広場です。当然、眺望が期待できます。



狗留孫山・山頂Iからの眺望



三国岳
ちょうど正面に標高911mの三国岳です。左が最高峰、右が三国境峰894m。



藤原岳
伊勢平野に沈んでいく藤原岳1140mです。



御池岳
藤原の右手には御池岳1247mです。右端は鈴ヶ岳1130m、その手前には焼尾山922m。



鍋尻山
三国の右手には鍋尻山838m。電線が邪魔ですが・・・






烏帽子への稜線 J
狗留孫山から烏帽子岳への稜線は、ほんとうに歩きやすい、楽しい道です。春には花も多いそうです。



山頂分岐 K
やがて、山頂への道(右)と、三国岳への縦走路へ向かうショートカット(左)の分岐点です。まずは右へ。



烏帽子岳・最高点 L
登りつめると、わずかな広場が。ここが、標高872mの最高点です。すぐに「山頂」に向かいます。



烏帽子岳・山頂 M
標高865.1mの三角点のある「山頂」です。正面に養老山地、伊勢湾も見えます。



高室山 N
山頂でお昼を食べた後、最高峰に戻り、さらに三国岳への縦走路を少し下ってみました。
途中、見晴らしのきくところがあり、高室山818mがきれいに見えました。左手前はダイラの頭803m。



御池岳 N
狗留孫山から見た感じとはずいぶん違う御池岳です。



鍋尻山 N
日ごろ見慣れた鍋尻山838mですが、真裏(東)からの姿です。



中里ダム湖 J−I間
稜線を狗留孫山方向に戻る途中、ダム湖がはっきりと見えるポイントがありました。



古田立田山から南東尾根へ H
南東尾根の入口です。なんとも広い尾根の踏み跡です。



尾根を下る O
余りにいい尾根なので、のんびり楽しく下って行きました。



あれ?踏み跡が… P
地図上のO−P間で別れるグリーンが正規のルートです。調子に乗って下りすぎたせいか、途中で左に下らなくてはならないポイントを過ぎたようです。
尾根芯には、写真のような赤いテープが続いていました。でも、踏み跡はなくなり、藪も激しくなってきました。でも、林道はもうすぐのはず・・・




林道へ Q
最後は藪こぎをして、なんとか林道まで下ってきました。ヤレヤレ;;



長楽寺 R
林道を下りきったところにある禅寺です。



中里ダムからの狗留孫山と烏帽子岳
帰路、上から見た中里ダムに寄ってみました。そこから見上げた両山です。



山行記録:日時−2008年7月20日、天候−晴れ。10:20 清水神明社@に駐車後、最初ちょっと間違えてAを直進し、10:30 林道分岐Aに戻ってきました。その後古田林道に入り、10:50 林道終点C、11:55 稜線、見晴らしポイントG着、12:10 古田立田山H、12:15 狗留孫山山頂I着。12:20 同所発、12:50 山頂分岐K、12:55 烏帽子岳・山頂M着。昼食後、13:15 同所発、、13:20 稜線分岐N、13:55 狗留孫山山頂I、14:00 古田立田山Hから南東尾根へ、14:45 林道Qに降下、15:10 長楽寺R、15:30 駐車地@着。

 よく晴れた夏の日、彦根から国道306号線の鞍掛峠を越えてやってきました。黄金大橋から篠立の集落に入り、清水神明社@の空地に駐車させてもらいました。Aで誤って林道を直進してしまい、10分ほどロスしましたが、古田林道に入りなおし、登って行きました。Bあたりでは鹿の鳴き声が聞こえ、白いお尻で逃げて行きました。Cで林道は終わり、ほんの少し川沿いに登れば左向きに尾根への取り付きの案内があり、テープも複数つけられていますので、ここを見逃さないように尾根へ上がっていきます。川沿いでは嫌な予感はしていましたが、やはり山ビルが二匹、足に付いていました。ここからはひたすら尾根芯を外さずに登っていけばオッケーです。尾根が右に曲がり始めるころ、強烈な傾斜はありますが、木の根っこを持って登れます。このあたりに、「龍王さん」の案内もあります。「龍王さん」は大杉で、下の川沿いからも、ここからも行けるようです。標高700mに近付くと、県境の稜線です。天気が良ければ、一度右に行ってGから烏帽子を眺めることをお勧めいたします。なかなかいい姿です。ここまで来ると古田立田山Hも、狗留孫山Iも結構すぐです。反射塔の広場からは三国岳、焼尾山、御池岳、藤原岳が絶景です。特に、藤原がみごとです。ここから烏帽子までの稜線は、よく整備された歩きやすい稜線です。狗留孫山山頂から烏帽子岳・山頂Mまで、半時間少し。あっという間に着いてしまいます。最高点は見晴らしもなく長居は無用で、三角点のある山頂Mが、休憩にはお勧めです。さて、帰途には古田立田山Hから南東尾根をとりました。ここも歩きやすい広い尾根道が続きます。余りに歩きやすいので、分岐を見逃すことも・・・まあ、行ってしまっても、最後の藪こぎで少し苦労する程度ですが…

MAP


この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(篠立)をベースに作成いたしました。

図中の番号は上の写真と対応しています。