横根山とダイラの頭   Mt. Yokone & Dairano-Kashira


撮影日:2003/5/17 Photo by Minaphm, All Rights Reserved.
撮影機材:ボディー: Pentax KX、レンズ: Tefnon Zoom 28-105mm F3.5

ダイラの頭は、鈴鹿山脈北部、鞍掛峠の北側の県境の稜線にある焼尾山、三国岳に次いで現れる803m峰です。さらに北上すると、次の大きな盛り上がりが横根山の一角、東横根(ヨコネ)750m。そこから、滋賀県側(西側)に尾根が延び、横根の三角点峰(西横根)760m、さらには横根最高峰764mが現れます。今回は、ツツロ坂峠から稜線を登り、まずは最高峰に登った後、横根の主稜線・縦走路を西横根、東横根へと歩を進めていきました。県境稜線に出ると南下し、ダイラの頭を越えて、三国岳西尾根で百々女鬼谷林道に下りました。横根の主稜線(縦走路)の最高峰〜西横根間は岩やキレット、それにシャクナゲなどの木も多く、なかなか厳しくも楽しい稜線歩きです。一方、東横根〜ダイラの頭は、稜線上に伐採あとの切り開きがあり、迷う心配なく歩けますが、ちょっと拍子抜け?といった感じもします。といっても、すぐにまた樹木がはびこるかもしれませんが。

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ツツロ坂峠の登山口@
車道は、権現谷林道。向こうが国道306号線方面。ちょうど峠のところです。山火事注意の赤い札から、左の稜線に取り付きました。




稜線TA
取り付いてすぐの稜線の様子です。なんとなく踏み跡がある程度ですが、稜線ははっきりしていて迷い込む心配はあまりありません。




稜線UB
植林が消えて、アセビがたくさん出てきました。シャクナゲの木もぼちぼち見えてきました。時折シャクナゲの大木に行く手を阻まれます。




稜線からの横根最高峰C
稜線は一度大きく右折し、その後シャクナゲの中を抜けて登っていきます。左手に、めざす横根・最高峰764mの姿です。




岩の稜線
その先、とうとう岩場が出てきました。ルートを選びながら慎重に上へ。




ザラノ
左の木が切れると、権現谷上流を隔てて、ザラノ808mです.




御池岳
反対側には、御池岳1247mです。手前の尖った鈴ヶ岳1130mとどっしりした茶野938mもなかなかのものです。
中央奥には鞍掛峠に向かう国道306号線、手前の林道は、ツツロ坂に登る権現谷林道です。




稜線VD
このあたりは杉と松が混じった林です。なかなか急な稜線。イワカガミがたくさん咲いていました。




ヤマツツジ
松の尾根に時折真っ赤なヤマツツジが彩りを添えます。




アズキナシ
この白い花は「アズキナシ」。秋には赤い実がなるそうです。




高室山E
ほぼ700m地点です。ここまで登れば、ザラノの左に高室山818mの全容が現れました。




横根最高峰・山頂F
最高峰のてっぺんは、松の倒木以外、何もないところでした。




イワカガミ
いよいよ横根の主稜線の縦走です。最高峰の急な下りには、イワカガミがいっぱい咲いていました。




霊仙山
縦走路からの霊仙山です。




シャクナゲT
縦走路のシャクナゲは、まだ花がたくさん残っていました。凄い数の株です。満開時に一度訪れてみたいです。




シャクナゲU




シャクナゲV




東横根と西横根(三角点峰)
縦走路からの東横根(左)と三角点峰(右)。その間の遠景は、烏帽子岳(左)、ダイラの頭(右)。2枚からの合成。




西横根(三角点峰)の山頂G
木々に覆われた静かな広場に、三角点(760m)は置かれていました。




西横根からの東横根
ここから先、稜線に切り開きが作られ、これまでより格段に歩きやすくなってしまいました。ちょっと拍子抜け!?




東横根からの西横根
上とちょうど反対に見たところです。西横根の南面、材木谷への急斜面が見えます。




ダイラの頭
東横根より。中央に目指すダイラの頭803m。その左右には、烏帽子岳872mと三国岳911m。



東横根山頂H
切り開かれた山頂です。北からの県境稜線の道とちょうどここで出合っていました。




県境稜線I
岐阜−滋賀の県境稜線にも幅3メートルほどの切り開きがありました。東横根の下りもかなり急でしたが、つづく
ダイラの頭への登りも、一部かなり急でした。このあたりの稜線には、リスとマムシがいました。





ダイラの頭の山頂J
山頂は、灌木の林の中でした。何となく一番高いところが山頂?といった感じでした。




山頂のヤマツツジ
山頂の一角に、ヤマツツジが朱色の花をつけていました。




三国岳西尾根よりダイラの頭
西尾根鉄塔下より。この尾根を下ると、百々女鬼林道終点に出ます。鬱そうとした杉の植林帯、ヤマビルがそうとう出てきました。詳しくは「三国岳・焼尾山」をご参照ください。


山行記録:日時−2003年5月17日、天候−曇り。 百々女鬼林道終点に一台配車後、 11:20 ツツロ坂峠下に駐車、11:25 稜線取り付き@、12:00 稜線右曲がりポイント(三叉路)、12:55 横根主稜線(縦走路)に出る、13:04 横根・最高峰F(昼食)。13:25、最高峰発、14:15 西横根(三角点峰)G、14:45 東横根H着、14:55、同地発、15:15 横根とダイラの頭の鞍部、15:40 675m地点、16:10 ダイラの頭・山頂J着、16:15 同地発、16:25 ダイラの頭と三国岳の鞍部、16:35 百々女鬼谷分岐、17:00 鉄塔、17:30 百々女鬼谷林道終点着。

 2003年の5月は、五月晴れの日が少なく、晴れと行っても、どんよりと雲の多い日が多かった気がします。この日も、そんな日でした。車2台で国道306号に入り、一台を百々女鬼林道終点に配車後、権現谷林道をツツロ坂峠に登っていきました。林道は良く整備された舗装道です。峠には駐車できるスペースがないので、少し行き過ぎ、最初の大きなカーブに車を置いて、歩き始めました。ちょうど峠のところに「山火事注意」の赤い札がかかっていました。ここから、尾根に取り付きました@。少し登ったところは、杉の植林帯の急斜面A。ヤマツツジを見ながら、木の根を掴んで登っていきます。植林帯が切れると、アセビ、そしてシャクナゲが出てきましたB。ただし、この辺のシャクナゲはもう散ってしまっていました。その先で稜線は右に曲がります。小さなピークで三叉路のような場所に出るので、ここを右に行くと一旦少し下り、少し不安になりますが、こちらが正しいルートです。左に時折横根最高峰が見えてきますC。再び杉の植林がしばらく現れたのち、岩稜が出てきます。当然、左右の景色が素晴らしく、左には横根最高峰のほか、ザラノ、高室山、右手には、烏帽子岳、三国岳、焼尾山、そして御池岳が現れます(D-E)。その後、傾斜は益々急になり、木の幹を掴む登りになりますが、やがて横根の主稜線に飛び出します。とりあえず、稜線を左にとって、最高峰に登ります。シャクナゲの花がたくさん出てきました。小さな盛り上がりの上に松の倒木のあるところFが、どうやら山頂のようです。とりあえず、倒木に腰をかけてビール&お弁当タイム。至福の時です。
 さて、今度は横根の主稜線を縦走して、西横根、東横根を目指します。
さっきの三叉路まで戻った後、左前方をとって、主稜線を辿ると、まず岩稜の急降下。イワカガミを見ながら、慎重に下ります。その後ルートファインディングしながら小さな岩峰をいくつか越え、薮を突っ切り、進んでいけば、50分ほどで三角点のある西横根Gに着きました。ここで主稜線は北東に大きく曲がり、少し下ると、主稜線上に伐採あとの切り開きが出てきました。いままでのワイルドさはかげを潜め、ハイキングコースのようになりました。以降、ダイラの頭の少し手前まで、この切り開きは続きました。登り直すと、東横根の山頂Hです。ここで、横根の東西の主稜線は県境の鈴鹿山脈・南北の主稜線と出合います。五僧峠からやってくる北からの縦走路も山頂で合流していました。ここからは、県境主稜線を南下して、ダイラの頭を目指します。
 東横根からの降下もかなり急でした。でも、切り開かれた道なので、軽快に下ります。20分ほどで最低鞍部にたどり着き、ここからダイラの頭目指しての登りが始まります。所々、急な登りIがありますが、1時間弱でダイラの頭の手前に着きました。ここで、切り開きは主稜線を離れて南西方向に下って行ってたので、南東に分け入り、時々テープを確認しながら昔ながらの灌木の中の小径を進むと、まもなく最高地点、おそらくここがダイラの頭の山頂Jでしょう。朱色のヤマツツジも咲いていました。
 ダイラの頭をあとに、南東に下っていきます。やがて、時山からダイラを経て登ってくるルートと合流し、少し登り直すと、百々女鬼林道終点に向かう、三国岳西尾根のルートとの出合です。先日、三国岳に向かって登ってきたルートです。以降、「三国岳・焼尾山」のC〜@をご参照ください。

今回のルートマップ
赤が今回のルート、グリーンはその他のルート、黄色は林道、白は稜線です。

この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(篠立)をベースに作成いたしました。




周囲からの横根山



三国岳西尾根上の鉄塔より
手前左が西横根山、右が東横根。真ん中・後は鍋尻山838m。



鍋尻山より
手前が横根山(左が東横根)。後は三国岳(中央)と焼尾山(右端)。